ゆき【雪】
地歌・箏曲(そうきょく)。流石庵羽積(りゅうせきあんはずみ)作詞、峰崎勾当(みねざきこうとう)作曲。天明・寛政(1781〜1801)ごろ成立。曲中の合(あい)の手は「雪の手」とよばれ、雪を象徴...
ゆき‐どけ【雪解け/雪融け】
1 春になって、降り積もった雪がとけること。また、そのころ。ゆきげ。《季 春》「—や西日かがやく港口/石鼎」 2 《ソ連の作家エレンブルグの小説名から》国際間の対立緊張がゆるみ、和解の空気の生じ...
ゆき‐どま・る【行(き)止(ま)る】
[動ラ五(四)] 1 進んで行って、そこで止まる。いきどまる。「砂利を軋(きし)る車輪がはたと—・った」〈漱石・虞美人草〉 「待つ人は—・りつつあぢきなく年のみ越ゆるよさのおほ山」〈和泉式部集〉...
ゆき‐ぬけ【行(き)抜け】
[名・形動] 1 通り抜けること。また、その所。いきぬけ。 2 限度のないこと。また、そのさま。いきぬけ。「そんな—の人と成でもなさそうであった」〈漱石・行人〉
ゆき‐の‐した【雪の下】
1 ユキノシタ科の多年草。湿った所に生える。全体に毛があり、茎は紅紫色で地をはい、節から小苗を出して増える。葉は多肉質の腎臓形で、長い柄があり、裏面は暗赤色。夏、20〜50センチの花茎を伸ばし、...
ゆきみ‐どうろう【雪見灯籠】
石灯籠の一。丈が低く、笠が大きく、短い3本脚をもつもの。庭園で用いられる。
行方(ゆくえ)無(な)・し
1 行く先のあてがない。また、あてがなくて途方に暮れる。「いづかたとなく、—・き心地し給ひて」〈源・明石〉 2 行った先がわからない。行方が知れない。「ただ今—・く飛び失せなば」〈更級〉
ゆく‐すえ【行く末】
1 これから先のなりゆき。前途。将来。行く先。「子供の—を心配する」 2 進んで行く道の果て。行く手。「流れ出づる涙の川の—はつひに近江の海とたのまむ」〈後撰・恋五〉 3 余命。老いさき。「—短...
ゆし‐こうぎょう【油脂工業】
油脂を採取・精製・加工して、界面活性剤・グリセリン・潤滑油・石鹸(せっけん)・ろうそく・マーガリンなどを製造する化学工業。
ゆす‐ぶ・れる【揺す振れる】
[動ラ下一]「ゆさぶれる」に同じ。「其カンテラが—・れて」〈漱石・満韓ところどころ〉