ゆ‐つ【斎つ】
[連語]名詞の上に付いて、神聖な、清浄なの意を表す。「—桂」「—爪櫛(つまぐし)」「河上(かはのへ)の—岩群(いはむら)に草生(む)さず常にもがもな常娘子(とこをとめ)にて」〈万・二二〉 [補説...
ゆつ‐かつら【斎つ桂】
神聖で清浄なカツラの木。一説に、枝のたくさんあるカツラ。「井の上(へ)に—あらむ」〈記・上〉
ゆ‐つき【斎槻】
神聖で清浄なツキの木。一説に、奈良県桜井市巻向(まきむく)山の一峰の名とも。いつき。「長谷(はつせ)の—が下に隠したる妻あかねさし照れる月夜(つくよ)に人見てむかも」〈万・二三五三〉
ゆつ‐つまぐし【斎つ爪櫛】
神聖で清浄な櫛。一説に歯の多い櫛の意。ゆつのつまぐし。「左の御みづらに刺せる—の」〈記・上〉
ゆつ‐まつばき【斎つ真椿】
神聖な椿の木。「新嘗屋(にひなへや)に生ひ立てる葉広(はびろ)—」〈記・下・歌謡〉
ゆゆし・い【由由しい/忌忌しい】
[形][文]ゆゆ・し[シク]《「ゆ」は神聖の意の「斎(ゆ)」と同語源》 1 程度がはなはだしい。また、重大である。容易ならない。「—・い事態」 2 神聖で恐れ多い。慎むべきである。「言はまくも—...
ヨゼホフ【Josefov】
《ヨーゼフの町の意》チェコの首都プラハ中心部、旧市街にあるユダヤ人地区の名称。18世紀、神聖ローマ皇帝ヨーゼフ2世によりユダヤ人差別が若干緩和されたため、ヨーゼフ2世を称えてこのようによばれた。
よんだいげんそ【四大元素】
《原題、(イタリア)I Quattro elementi》アルチンボルドの絵画「大気」「水」「大地」「火」の総称。さまざまな自然物や人工物で構成した寄せ絵の連作であり、神聖ローマ皇帝マクシミリア...
らい‐じょ【来序】
1 能・狂言の囃子事(はやしごと)の一。帝王・神体・天狗(てんぐ)など、神聖荘重な役の登場・退場に用いる。大鼓(おおつづみ)・小鼓・太鼓に笛をあしらう。 2 (「雷序」とも書く)歌舞伎下座音楽の...
ライン‐どうめい【ライン同盟】
1806年、ナポレオンの保護下に結成された南西ドイツ諸国の同盟。プロイセン・オーストリアに対抗するためで、加盟国は最初16か国。これによって神聖ローマ帝国は崩壊。1813年、ナポレオンの没落とと...