やまぶき‐しょうま【山吹升麻】
バラ科の多年草。山地に生え、高さ約1メートル。葉は9枚の小葉からなる複葉で、ヤマブキに似る。雌雄異株。夏、黄白色の小花を総状に密生した花穂を円錐状につける。
やまぶき‐そう【山吹草】
ケシ科の多年草。山野の樹下に生え、高さ約30センチ。茎などに黄色い汁を含む。葉は卵形の小葉からなる羽状複葉。4、5月ごろ、黄色い4弁花を開く。くさやまぶき。《季 春》
やまぶし‐たけ【山伏茸】
サンゴハリタケ科のキノコ。秋にナラ・カシ・ブナなどの幹に生える。白く球状で、表面を柔らかい針状の突起が垂れ下がって覆い、蓑(みの)に似る。突起の表面に子実層が発達。針千本(はりせんぼん)。
やま‐ぶどう【山葡萄】
ブドウ科の蔓性(つるせい)の落葉低木。四国以北の山地に自生。葉と対生して巻きひげが出る。葉は五角形状をし、裏面に褐色の綿毛を密生。雌雄異株。夏に黄緑色の小花を円錐状につけ、秋に黒色の実が房になっ...
やま‐ほととぎす【山杜鵑】
1 山にいるホトトギス。また、ホトトギスの別名。《季 夏》 2 (「山杜鵑草」とも書く)ユリ科の多年草。山地の樹下に生え、高さ30〜50センチ。全体に粗い毛がある。葉は楕円形。9月ごろ、紫色の斑...
やま‐ぼうし【山法師】
ミズキ科の落葉高木。山野に生え、葉は楕円形で先がとがり、対生。夏、淡黄色の小花が集まってつき、花びら状の4枚の白い苞(ほう)をもつ。実は集合果で、秋に赤く熟し、食用。四照花。やまぐわ。《季 夏》...
やま‐ぼくち【山火口】
キク科の多年草。山地の日当たりのよい所に生え、高さ約1メートル。葉は卵形で、裏面に白い綿毛を密生する。秋、白い頭状花を横向きにつける。葉が羽状に裂けているものをキクバヤマボクチ、三角状のものをハ...
やま‐まゆ【山繭/天蚕】
鱗翅(りんし)目ヤママユガ科のガ。翅(はね)の開張約15センチと大形で、色は赤褐・暗褐・黄褐色など変異に富む。前翅の先は鎌状にとがり、各翅の中央に眼状紋がある。幼虫は緑色で毛のまばらに生えた芋虫...
やま‐むすめ【山娘】
カラス科の鳥。全長64センチくらいで、尾が非常に長い。頭が黒く、体は藍青色、尾羽の先が白、くちばしと脚が赤色。台湾にのみ分布し、山中に小群で暮らす。台湾藍鵲。
やま‐もがし【山もがし】
ヤマモガシ科の常緑小高木。暖地の山中に生え、枝は紫褐色。葉は長楕円形で、互生。夏、白い小花を総状につけ、雄しべが長いので全体がブラシのように見える。実は楕円形で黒く熟す。材を家具などに使用。かまのき。