うもう‐だに【羽毛蜱】
ウモウダニ科のダニの総称。体長0.4ミリほど。雄の第3脚が極端に肥大している。鳥の羽毛や皮膚の落ちくずを食べ、鳥の種ごとに別種のウモウダニが寄生する。
う‐やく【烏薬】
クスノキ科の常緑低木。幹・枝は細い。雌雄異株。4月ごろ、淡黄色の小花を多数つけ、実は楕円形。根は連球状で香気があり、漢方で健胃・鎮痛薬に用いる。天台烏薬(てんだいうやく)。
うらうず‐がい【裏渦貝】
リュウテンサザエ科の巻き貝。殻高・殻径とも3センチくらい。殻は円錐形で、周辺から赤紫色の突起が出て歯車状に並ぶ。表面は灰白色。底面にうろこ状になった螺肋(らろく)がある。本州中部以南に分布。
うら‐ぎく【浦菊】
キク科の越年草。海岸の湿地に生え、高さ約1メートル。茎は直立し、赤みを帯びる。葉は披針(ひしん)形。秋、周囲が紫色で中心が黄色の頭状花を多数つける。実には長い白い毛がある。浜紫苑(はましおん)。
うらしま‐がい【浦島貝】
トウカムリガイ科の巻き貝。浅海の砂泥底にすむ。貝殻は卵球形で、殻高6センチくらい。殻表は浅い溝状の横縞(よこじま)があるが滑らかで、淡褐色に濃褐色の斑点が規則正しく並ぶ。
うらしま‐そう【浦島草】
サトイモ科の多年草。日陰地に生え、高さは40〜50センチ。葉は多数に裂けていて、長い柄をもつ。雌雄異株。晩春、紫緑色の仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた軸に、多数の雄花、雌花をつける。軸の一部は紫...
うらしま‐つつじ【裏縞躑躅】
ツツジ科の落葉小低木。高山に群生。茎に、枯れた葉柄の残りがうろこ状につき、地をはい、その先が上向いて、倒卵形の小さい葉が密につく。葉の裏面に縞模様がある。6月ごろ、壺形の黄白色の花が咲く。実は熟...
うら‐じろ【裏白】
1 裏が白いこと。内側・底の白いことにも用いる。 2 ウラジロ科の常緑、多年生のシダ。主に暖地の山中に自生し、大群落をつくる。葉は長さ約1メートル、上端で二葉片に分かれ、さらに羽状に分かれ、裏面...
うらじろ‐かんば【裏白樺】
カバノキ科の落葉高木。山地に生え、樹皮は灰白色。葉は広楕円形で縁に二重のぎざぎざがあり、裏面は白みを帯びる。果穂を猫の尾に見立てて、ねこしでともいう。
うらじろ‐がし【裏白樫】
ブナ科の常緑高木。本州中部以南の山地に自生。葉は長楕円形で、先半分の縁に鋭いぎざぎざがあり、裏面は蝋(ろう)で覆われ白い。5月ごろ、新しい枝の付け根に黄色の雄花が垂れてつき、雌花は葉の付け根につ...