くきょう‐かく【究竟覚】
仏語。起信論で説く、無明の迷いを捨て去りわが心の本源を悟った境地。悟りの極地。
くきょう‐がん【究竟願】
仏語。中途でくじけたり後退したりしないで成就した願。
くきょう‐そく【究竟即】
天台宗で悟りに至る六つの段階をいう六即の第六位。この上ない完全円満な仏の境地。
くきょう‐ほっしん【究竟法身】
仏語。真理を悟り極めた仏身。また、その境地。
くっ‐きょう【究竟】
《「くきょう」の促音添加》 [名・形動] 1 きわめて力の強いこと。すぐれていること。また、そのさま。屈強。「跡に残ったのは—の若者ばかりである」〈鴎外・阿部一族〉 2 たいへん好都合であるこ...
くっきょう‐いち【究竟一】
1 最もすぐれていること。「大のみ小のみ手斧鋸(のこぎり)遣り鉋(かんな)、—の手裏剣と」〈浄・出世景清〉 2 この上なく好都合なこと。「必定(ひつぢゃう)久吉この内に忍び居るこそ—」〈浄・太功記〉