うずら‐だち【鶉立ち】
1 和室で、回りひざをしないでそのまま立ち上がること。礼儀に合わない立ち方とされる。 2 支度もせずに、不意に旅立つこと。「今日は京町所でないと、胸算用のあは穂から—に立って」〈滑・古朽木〉
うまれ‐だち【生まれ立ち】
1 生まれてすぐのころ。「—から親はない」〈浄・油地獄〉 2 生まれながらにもっている性質。生まれつき。天性。「—の悪(わり)い野郎なら、おぽっぽで遊びあるいて」〈滑・浮世風呂・二〉
おい‐たち【生(い)立ち】
1 育ってゆくこと。成長すること。「子供の—を見守る」 2 成人するまでの過程・経歴。「—を語る」
おさな‐だち【幼立ち】
幼いときの成長のようす。また、そのころ。おさなおい。「—から互いに隔てぬふたりが中」〈緑雨・門三味線〉
お‐たち【御立ち】
1 立つことをいう尊敬語。ご起立。「—の方」 2 出立すること、来客が帰ることをいう尊敬語。「明日の—は何時ごろですか」
お‐まえだち【御前立ち】
⇒前立ち1
おもい‐たち【思い立ち】
思い立つこと。決心。「突然な岸本の—は反って見ず知らずの人々の好奇心を引いた」〈藤村・新生〉
おも‐だち【面立ち】
顔だち。容貌(ようぼう)。面差し。
かえし‐ももだち【返し股立】
路次警固の武士の袴(はかま)の裾の取り方。下着の小袖の裾ぐるみ袴の裾先をひざの上に高くたくして、腰のひもに挟み込んでおくこと。
かえり‐だち【還り立ち】
1 賀茂・石清水(いわしみず)両社の臨時祭や春日祭などが終了したのち、勅使や舞人・楽人たちが宮中へ戻って神楽を演じ、宴を賜り、禄(ろく)を頂くこと。還り遊び。還り饗(あるじ)。還り立ちの饗。 2...