あご【顎/頤/腭】
1 人など動物の口の上下にあり、下のほうが動いて、食物をかみ砕いたり声を出したりするのに役立つ器官。あぎ。あぎと。 2 下あご。おとがい。「—がとがった顔」「—ひげ」 3 釣り針の先に逆向きにつ...
あさがお‐の【朝顔の】
[枕]朝顔の花は「穂(ほ)に咲き出(い)づ(=目立つように咲き出る)」意から、「穂」にかかる。「—穂には咲き出(で)ぬ恋もするかも」〈万・二二七五〉
あさ‐がすみ【朝霞】
[名]朝に立つ霞。《季 春》「茶を呑めと鳴子引なり—/一茶」
[枕] 1 八重に立ちこめ物がはっきり見えない意、また霞の立つ春の意から「八重」「ほのか」「春日(はるひ)」にかかる。「—ほのか...
あさ‐ぎり【朝霧】
朝方に立つ霧。《季 秋》「—や村千軒の市の音/蕪村」 [補説]書名別項。→朝霧
あさぎり‐の【朝霧の】
[枕] 1 朝霧の中でぼんやりとしか見えない意から「おほに」「乱る」「思ひまどふ」にかかる。「—おほに相見し人ゆゑに」〈万・五九九〉 2 朝霧が八重に立つ意から「やへ」「立つ」にかかる。「—八重...
あさ‐だち【朝立ち】
[名](スル) 1 朝、家を出ること。朝早く旅立つこと。「—して昼までに目的地に着く」 2 政治家などが、朝の通勤時間帯に、駅前などの人通りの多いところで演説をすること。 3 朝、男性が目覚めた...
あさ‐だ・つ【朝立つ】
[動タ四]朝早く旅立つ。「旅衣—・つ人はたゆむなり霧に曇れる明け暮れの空」〈風雅・旅〉
あさとり‐の【朝鳥の】
[枕]朝、飛び立つ鳥が、鳴いて行き通う意から「朝立ち」「音(ね)のみなく」「通ふ」にかかる。「—朝立ちしつつ」〈万・一七八五〉 「—通はす君が」〈万・一九六〉
あさ‐にじ【朝虹】
朝に立つ虹。雨の降る前兆。「—は雨、夕虹は晴れ」《季 夏》
あさ‐はふ・る【朝羽振る】
[動ラ四]朝、鳥が羽ばたくように、風や波が激しく立つ。⇔夕羽振る。「—・る風こそ寄せめ」〈万・一三一〉