しのび‐あみがさ【忍び編み笠】
遊里に通う者などが顔を隠すためにかぶった編み笠。しのびがさ。
しゅろ‐がさ【棕櫚笠】
さらした棕櫚の葉3、4枚を合わせて作る薩摩(さつま)産のかぶり笠。元禄(1688〜1704)のころに流行。一説に、檳榔(びろう)の葉で作るともいう。
じん‐がさ【陣笠】
1 室町時代以後、陣中で主として足軽・雑兵(ぞうひょう)などが用いた笠。薄い鉄、または革で作り、漆を塗って、兜(かぶと)の代用としたもの。後世は外縁を反らせた塗り笠で、武士の外出に用いた。 2 ...
すが‐がさ【菅笠】
「すげがさ」に同じ。
すげいちもんじ‐がさ【菅一文字笠】
スゲで作った、平たい一文字状の笠。菅一文字。
すげ‐がさ【菅笠】
スゲの葉で編んだ笠。すががさ。《季 夏》「—や面(おもて)つつみて御岳人/古郷」
そで‐がさ【袖笠】
袖を頭上にかざして笠の代わりにすること。「柳の五重に紅の袴着て、—かづける女房あり」〈盛衰記・四二〉
た‐がさ【田笠】
田植えなどの際にかぶるかさ。
たけのこ‐がさ【筍笠】
竹の皮を裂いて編んだかぶり笠。竹の皮笠。法性寺(ほっしょうじ)笠。
たまぶち‐がさ【玉縁笠】
江戸時代、万治年間(1658〜1661)のころから流行した婦人用の一文字笠。縁が美しく編んであったところからの名という。