ときわず‐ぶし【常磐津節】
浄瑠璃の流派の一。延享4年(1747)常磐津文字太夫が創始。江戸で歌舞伎舞踊の伴奏音楽として発展した。時代物にすぐれ、曲風は義太夫節に近い。
とことんやれ‐ぶし【とことんやれ節】
明治初年に流行した「とことんやれとんやれな」という囃子詞(はやしことば)を添える俗謡。明治元年(1868)官軍東征のとき、参謀の品川弥二郎が歌詞を作り、大村益次郎(一説には祇園の芸妓君尾)が節を...
とこ‐ぶし【常節】
ミミガイ科の巻き貝。アワビに似るが小型で、殻長約7センチ。殻の呼吸孔は6〜8個と多い。北海道南部から南の浅海の岩礁にすむ。食用。ながれこ。あなご。《季 春》
とさ‐ぶし【土佐節】
1 土佐で作られる鰹節(かつおぶし)。 2 古浄瑠璃の一派。土佐少掾(とさのしょうじょう)橘正勝(たちばなのまさかつ)が語りはじめたもの。延宝〜宝永(1673〜1711)のころ、江戸で流行。
とみもと‐ぶし【富本節】
浄瑠璃の流派の一。寛延元年(1748)に、江戸で富本豊志太夫(のちに豊前掾(ぶぜんのじょう))が常磐津節(ときわずぶし)から分かれて創始。常磐津節と清元節の中間的節回しで、安永・天明(1772〜...
どうぐや‐ぶし【道具屋節】
古浄瑠璃の一。寛文〜貞享(1661〜1688)ごろ、道具屋吉左衛門が大坂を中心に語ったもの。播磨節の影響が強く、その旋律は義太夫節にも取り入れられている。
どう‐けっせつ【洞結節】
心臓の右心房の上大静脈の開口部近くにある特殊な組織。一定のリズムで自動的に興奮する所で、その刺激が心臓全体に伝えられて心拍動が起こる。洞房結節。
どうねん‐ぶし【道念節】
江戸中期の流行歌。盆踊りの口説歌(くどきうた)から出たもの。貞享(1684〜1688)ごろ、京都の道念山三郎という木遣(きやり)の音頭取りが歌いはじめたといわれ、踊り歌として流行。
どうぼう‐けっせつ【洞房結節】
⇒洞結節(どうけっせつ)
どくりつ‐せつ【独立節】
文の構造上、ある文節または連文節が、他の文節に対して独立し、直接の関係をもたない場合にいう。