うた‐ねんぶつ【歌念仏】
江戸時代の俗曲の一。念仏に節をつけて歌ったもので、のちに説経節などの文句を取り、鉦(かね)にあわせて歌う門付け芸となった。元禄年間(1688〜1704)に流行。うたねぶつ。
うた‐ひこう【歌披講】
一定の作法・形式に従って、和歌を節づけして披露すること。平安中期から行われ、現在も新年の歌会始めに勅題の選歌を披露する行事として残っている。
う‐だん【う段/ウ段】
五十音図の第三段に並び、ウ母音を含む音節の総称。「う・く・す・つ・ぬ・ふ・む・ゆ・る・う」のこと。う列。
うち‐どり【内取り】
1 所属する相撲部屋の土俵でとる、けいこ相撲。 2 平安時代、7月の相撲(すまい)の節(せち)の当日以前に試みられた相撲の取組。
うち‐ばば【内馬場】
1 宮中の武徳殿の前にあった馬場。節会(せちえ)の際、天皇が騎射(うまゆみ)・競(くら)べ馬などを見た。 2 庭につくった犬追物(いぬおうもの)の馬場。
うち‐まいり【内参り】
1 宮中へ参上すること。参内(さんだい)。「右大将のぬし、五節(ごせち)いだし給ひて、—の夜」〈延宝版宇津保・嵯峨院〉 2 「入内(じゅだい)」に同じ。「かく—や何やと我が方ざまをのみ思ひ急ぐや...
うちわ‐やんま【団扇蜻蜓】
サナエトンボ科のトンボ。体長7センチくらい。体は黒く、胸部前方に逆八字形の黄色紋があり、腹部の第8節に団扇状の突出物がある。幼虫は腹部全体が扇状で扁平。
うっ‐ぷん【鬱憤】
外へ出さないで心の中に抑えている怒りや恨み。また、そういう気持ちが積もること。「—を晴らす」「善忠が所領を取りて左馬の助に申し与へんとするを—する折節なり」〈太平記・三五〉
うつり‐かわり【移り変(わ)り】
事態や状況が時のたつにつれて変わってゆくこと。「季節の—」
うつり‐がえ【移り替え】
《「うつりかえ」とも》季節の変わり目に衣類を替えること。衣替え。「初霜月(はつしもつき)の—も何の苦慮(くるしみ)なく」〈露伴・五重塔〉