た‐くじり【手抉り】
上代、土を指先でえぐりへこませて作った粗末な土器。神前の供え物を盛ったもの。「天の—八十枚」〈神武紀〉
たけ‐や【竹屋】
1 竹を売る店、または売る人。 2 竹でつくった粗末な家。
大工(だいく)の掘(ほ)っ建(た)て
人のために立派な家を建てる大工が、粗末な掘っ建て小屋に住んでいる。他人の世話ばかりしていて、自分のことに無関心であったり、手が回らなかったりすることのたとえ。
だいこく‐がさ【大黒傘】
近世、大坂の大黒屋が大黒天の印を押して売り出した番傘。粗末だが丈夫な作りで、江戸では番傘の総称になった。
ちゃ‐づけ【茶漬(け)】
1 飯に熱い茶をかけること。また、その飯。薄味のだし汁をかけることもある。 2 粗末な食事。また、簡単な食事。
ちょう‐ふ【調布】
1 租税の一つとして官に納める手織りの麻布。つきぬの。たづくり。 2 粗末な衣服。「身には—の帷(かたびら)、濯ぎけむ世も知らず朽ちたる」〈今昔・一五・一五〉 3 小麦粉・卵黄などを用いて薄く焼...
ちり‐がみ【塵紙】
楮(こうぞ)の外皮の屑や屑紙で作った粗末な紙。鼻紙や落とし紙などに使う。また一般に、鼻紙や落とし紙をいう。
つち‐どの【土殿】
喪に服す間こもる粗末な仮屋。板敷を取り除き、土間にしておく。「殿に皆集まり給ひて、—して男君たちもおはし」〈宇津保・国譲上〉
つづり【綴り】
1 つづること。また、つづったもの。とじ合わせたもの。「伝票の—」 2 欧米語などを表記する際の、文字の並び。スペリング。スペル。「ローマ字—」 3 布切れなどをつぎ合わせて作った粗末な衣服。つ...
て‐ず・れる【手擦れる】
[動ラ下一]何度も手が触れたために、その部分がすれて傷む。「取っ手の—・れた古いかばん」「—・れて木目だけ浮き上った粗末なテーブルに」〈横光・旅愁〉