いと‐め【糸目】
1 細い糸。糸筋。 2 凧(たこ)の表面につけて揚がりぐあいを調節する糸。 3 器物に細く刻みつけた筋。「—模様」 4 物事をつなげるもの。脈絡。「話の—をつなぐ」 5 「糸歩(いとぶ)」に同じ...
いとめ‐わん【糸目椀】
ろくろで糸目の模様を削り出した漆塗りの椀。石川県加賀市で産する。蜆椀(しじみわん)。
糸目(いとめ)を付(つ)け◦ない
《糸目をつけないと凧(たこ)を制御できないところから》物事をするのに何の制限も加えない。多く、惜しげもなく金品を使うことにいう。「蒐集に際しては金に—◦ない」 [補説]「いとめ」は「厭(いと)い...
いと‐めん【糸面】
柱などの角を糸幅ほどに細く削ること。また、その面。
いと‐もの【糸物】
1 織物。 2 弦楽器。 3 三味線を伴う演芸の総称。 4 《近世語》素麺(そうめん)をいう女性語。
いと‐やど【糸宿】
娘宿の一。夜間、娘たちが集まって麻糸を紡いだり糸引きの仕事をしたりする集会所。糸引き宿。よなべ宿。
いと‐やなぎ【糸柳】
シダレヤナギの別名。《季 春》「もつれつつみごとや雨の—/樗良」
いと‐ゆう【糸遊】
1 陽炎(かげろう)。《季 春》「—に結びつきたる煙かな/芭蕉」 2 「糸遊結び」の略。「—などの末濃の御几帳」〈栄花・音楽〉 [補説](1)語源未詳で、歴史的仮名遣いを「いとゆふ」とするのは、...
いとゆう‐むすび【糸遊結び】
衣類・調度につける色糸の飾り結び。
いと‐よ【糸魚】
トゲウオ科の魚。全長8センチくらい。背に3本、腹に1本のとげと、体側に幅広い鱗板帯(りんばんたい)がある。産卵期には雄が糸状の粘液を出して水草をまとめ、水底に巣を作る。淡水型と遡河(そか)型とが...