あぶら‐がみ【油紙】
桐油(とうゆ)または荏(え)の油を厚手の和紙に塗ったもの。防水用。桐油紙(とうゆがみ)。油紙(ゆし)。
あぶら‐しょうじ【油障子】
雨などを防ぐため油紙を張った障子。雨障子(あましょうじ)。
あぶら‐で【油手/脂手】
《「あぶらって」「あぶらて」とも》 1 (脂手)脂性(あぶらしょう)の手。 2 油で汚れている手。油のついた手。「前髪を理(なお)して、延紙で—を拭いて」〈紅葉・二人女房〉
あぶら‐とり【脂取り】
顔に浮き出した脂をぬぐい取ること。また、そのための紙。
あぶらとり‐がみ【脂取り紙】
顔に浮き出した脂をぬぐい取るための紙。
あぶり‐だし【焙り出し/炙り出し】
1 乾くと消える明礬(みょうばん)水などで紙に字や絵をかいておき、火であぶるとそれが現れるようにしたもの。 2 「電子焙り出し」の略。→デジタルステガノグラフィー
アポロンのしま【アポロンの島】
小川国夫の短編小説、またそれを表題作とする短編小説集。昭和32年(1957)に私家版として発表。「東海のほとり」「エリコへ下る道」など、欧州留学時の体験をもとに描いた半自伝的作品を収める。発表当...
あま‐かわ【雨皮】
《「あまがわ」とも》 1 牛車(ぎっしゃ)・輿(こし)などの雨覆い。表は練り絹で油をひき、裏は生絹(すずし)。公卿以上に用いた。 2 桐油(とうゆ)をひいた厚紙で作った雨具。山伏などが着用した。
あま‐ぐるま【雨車】
芝居で雨の音を出すのに用いる道具。紙などを張った中空の箱車の中に、小豆(あずき)や砂利を入れて回転させる。
あま‐の‐おもて【安摩の面】
1 舞楽「安摩」に用いる仮面。長方形の厚紙に薄絹をはり、墨で様式化した人の顔を描いたもの。→蔵面(ぞうめん) 2 矢羽根の斑(ふ)の一。上に黒い山形、下に黒いうろこ形の斑のあるワシの白羽。あまのめ。