き‐まぐれ【気紛れ】
[名・形動] 1 気が変わりやすいこと。その時々の思いつきや気分で行動すること。また、そのさま。「—な性格」「—に習い事を始める」 2 物事の変わりやすいこと。また、そのさま。「—な秋の空」
くやし‐まぎれ【悔し紛れ】
[名・形動]くやしさのあまりに見境がなくなること。また、そのさま。「—に悪態をつく」
くら‐まぎれ【暗紛れ】
暗やみに紛れること。また、その時刻や場所。「花が雪あかりのような作用をして、あたりの物象を—から浮き上らせているのであろうか」〈谷崎・少将滋幹の母〉
くるし‐まぎれ【苦し紛れ】
苦しさのあまりにすること。「—の言いわけ」
どさくさ‐まぎれ【どさくさ紛れ】
混乱している状態に乗じて悪事などをすること。「火事騒ぎの—に盗まれたらしい」
どやくや‐まぎれ【どやくや紛れ】
混雑につけこむこと。混乱を利用すること。どさくさまぎれ。「—に御太刀も盗み取りたるに疑ひなし」〈浄・栬狩剣本地〉
はらだち‐まぎれ【腹立ち紛れ】
[名・形動]腹が立つのにまかせて見境なく事をすること。また、そのさま。「—に空き缶を蹴とばす」
ほし‐の‐まぎれ【星の紛れ】
星の光がおぼろに見えること。「ありあけの暁よりも憂(う)かりけり—の宵の別れは」〈拾遺愚草・下〉
まぎれ【紛れ】
1 ある事につけこんで、また、事の勢いで何かをすること。「怒った—に外の芸者を買いはしまいか」〈荷風・腕くらべ〉 2 他に入りまじって区別がつかなくなること。「山かぜに桜ふきまき乱れなむ花の—に...
まぐれ【紛れ】
偶然の好運にめぐまれること。まぐれあたり。「—でトップになる」