ぜ‐じょう【軟障】
《「ぜんじょう」の撥音の無表記》宮中の行事の際の装飾を兼ねた障屏用の幕。柱の間、御簾(みす)の内側にかけた。ふつう、絹地の表面に唐絵や大和絵を描き、周囲に紫の綾(あや)の縁を巡らし、乳(ち)に綱...
ぜに‐あおい【銭葵】
アオイ科の越年草。高さ60〜90センチ。葉は円形で長い柄をもち、互生する。初夏、赤紫色の5弁花を開く。ヨーロッパの原産で、日本には元禄以前に渡来。錦葵(きんき)。小葵(こあおい)。《季 夏》「—...
ぜん‐でん【前殿】
1 前の方にある殿舎。 2 後宮に対し、政務を行う表向きの殿舎。
紫宸殿(ししんでん)。
そ【蘇】
[人名用漢字] [音]ソ(漢) ス(呉) [訓]よみがえる 1 生きかえる。よみがえる。「蘇生」 2 草の名。シソ。「紫蘇」 [名のり]いき [難読]蘇芳(すおう)・蘇格蘭(スコットランド)・蘇...
そう【箏】
弦楽器の一。長さ180センチ前後の中空の胴の上に絹製の弦を13本張り、柱(じ)で音階を調節し、右手の指にはめた爪(つめ)で演奏する。奈良時代に中国から伝来。雅楽用の楽箏(がくそう)のほか、箏曲用...
そう‐きょく【箏曲】
邦楽の一。箏を主な伴奏楽器とする声楽曲、および箏を主奏楽器とする器楽曲。室町末期に大成された筑紫流箏曲の流れをくむ八橋検校(やつはしけんぎょう)が、江戸初期に八橋流を創始し、以後大きく発展。現在...
そうぞう・し
[形シク]《「寂々」または「索々」の字音を形容詞化した「さくさくし」の音変化という》あるべきものがなくて心が満たされない。もの足りない。さびしい感じである。「男君のおはせずなどして—・しき夕暮れ...
そう‐び【薔薇】
1 バラ。バラの花。しょうび。《季 夏》 2 襲(かさね)の色目の名。表は紅、裏は紫。
そ‐さんさい【素三彩】
中国、明代後期に始まり、清代に盛行した陶磁器。緑・黄・紫などの色を用い、花鳥や人物・風俗を描いたもの。
そば‐な【蕎麦菜】
キキョウ科の多年草。山地に自生し、高さ約90センチ。葉は互生し、長卵形で縁にぎざぎざがある。夏から秋、紫色で釣り鐘状の花を下向きに開く。