かさね【累】
承応・寛文(1652〜1673)ごろ、下総(しもうさ)の羽生(はにゅう)村にいたという醜女(しこめ)。夫与右衛門に殺され、その怨念は一族にたたったという。歌舞伎や浄瑠璃に脚色され、近世演劇に累...
か‐るい【家累】
1 家族内の悩み事。 2 一家の係累。家族。「—甚だ多からざれば」〈竜渓・経国美談〉
けい‐るい【係累/繋累】
[名](スル) 1 つなぎしばること。 2 心身を拘束するわずらわしい事柄。「—を断つ」 3 面倒を見なければならない親・妻子など。「—が多い」
細行(さいこう)を矜(つつし)まざれば終(つい)に大徳(だいとく)を累(わずら)わす
《「書経」旅獒から》ちょっとした行いでも慎重にしないと、最後にはその人の徳に悪影響を及ぼす。
ざい‐るい【罪累】
1 罪のまきぞえになること。連座。 2 罪を重ねること。
しし‐るいるい【死屍累累】
[ト・タル][文][形動タリ]たくさんの死体が折り重なって倒れており、非常にむごたらしいさま。
しゃっく‐るいとく【積功累徳】
仏語。修行に励み、功徳を積み重ねること。
しんけいかさねがふち【真景累ヶ淵】
怪談噺(ばなし)。三遊亭円朝作。江戸時代に広く知られた累(かさね)伝説を下敷きとする。旗本の深見新左衛門が貸し金の催促に来た鍼医(はりい)宗悦を殺したことが発端で、深見の子孫が次々と非業の死をと...
じょうしゅうるいはん‐せっとうざい【常習累犯窃盗罪】
窃盗罪・窃盗未遂罪にあたる行為を常習的にする罪。過去10年間に3回以上これらの罪で懲役刑を受けた者が、新たに罪を犯すと成立し、3年以上の有期懲役に処せられる。 [補説]刑法上の規定ではなく、昭和...
せい‐るい【世累】
世の中の煩わしい事柄。俗事。