おりべ‐ぼん【織部本】
天保年間(1830〜1844)、観世織部(かんぜおりべ)が刊行した謡本。現行観世流謡本の底本。
おりべ‐まど【織部窓】
茶室の床の間の脇壁にあける下地窓。古田織部の考案という。花明かり窓。
おりべ‐やき【織部焼】
桃山時代、美濃地方で産した陶器。その名は茶人古田織部好みの奇抜な形・文様の茶器を多く産したことによる。釉(うわぐすり)の色により青織部・赤織部・黒織部などがある。
おりべ‐りゅう【織部流】
茶道の流派の一。流祖は千利休の高弟古田織部。茶風は力強く、武人に好まれた。
おり‐ま・ぜる【織(り)交ぜる】
[動ザ下一][文]おりま・ず[ザ下二] 1 模様などを交ぜて織り込む。「金糸銀糸を—・ぜる」 2 ある物事に別の物事を組み入れる。「講演にユーモラスな失敗談を—・ぜる」
おり‐むら【織り斑】
織っている間に生地に厚薄などの不揃いが生じること。また、その部分。
おり‐め【織(り)女】
機織(はたお)りの女性。
おり‐め【織(り)目】
織り地の、糸と糸のすきま。「—の粗い布」
おり‐もと【織元】
織物の製造元。
おり‐もの【織物】
1 織機にかけ、縦糸と横糸とを組み合わせて平たく作った布地。 2 平安時代以降、染め糸や練り糸で織った絹の布地。「黄朽葉(きくちば)の—、薄物などの小袿(こうちぎ)着て」〈枕・二〇〇〉