おき‐まよ・う【置き迷ふ】
[動ハ四] 1 露や霜などが置き乱れる。ひどくおりる。「ひとり寝る山鳥の尾のしだり尾に霜—・ふ床の月影」〈新古今・秋下〉 2 露や霜が置いたのかと見誤る。「霜を待つまがきの菊の宵のまに—・ふ色は...
おき‐みやげ【置(き)土産】
1 立ち去るときに贈り物として残しておく品物。 2 故人や前任者が残していったものや業績。「児童公園は前市長の—だ」「赤字の—」
おき‐め【置目】
1 蒔絵(まきえ)の工程の一。紙に描いた下絵の模様を漆器の面に写すこと。 2 ㋐決まり。法規。「世の—を、もどかんより」〈仮・浮世物語・一〉 ㋑仕置き。処刑。「盗みをさせて—にあふ」〈浄・丹波与作〉
おき‐もの【置物】
1 神仏に供える物。 2 床の間などに置く飾り物。 3 見かけだけで、実際にはなんの力も権限もない人。「—の会長」
おきゃあがれ【置きゃあがれ】
[連語]《動詞「お(措)く」の連用形に軽蔑やののしりの意を表す助動詞「やがる」の命令形の付いた「おきやがれ」の音変化》相手の言動を強く打ち消すのに用いる語。やめてくれ。いいかげんにしろ。よせやい...
おき‐や【置屋】
芸者や遊女を抱えている家。料亭・待合・茶屋などの客の求めに応じて芸者や遊女を差し向ける。
おき‐わす・れる【置(き)忘れる】
[動ラ下一][文]おきわす・る[ラ下二] 1 物を置いたままにして、持ってくるのを忘れる。「カメラをバスに—・れてきた」 2 物をどこに置いたか、その場所を忘れる。
おき‐わた【置き綿】
真綿を平らにのばして頭にのせる綿帽子。「もめん足袋に—、さし櫛」〈浮・織留・五〉
お・く【置く】
[動カ五(四)] 1 人や物をある位置・場所にとどめる。 ㋐そこに位置させる。「要所に見張りを—・く」「手をひざに—・く」 ㋑ある状態にすえる。「目的を—・く」「重点を—・く」 ㋒心をそこにとど...
おくつゆ‐の【置く露の】
[枕]露の玉が落ちかかる意から、「たま」「かかる」などにかかる。「—たまさかに訪(と)ふ人はたのまじ」〈金葉・恋上〉