とこし‐なえ【常しなえ/長しなえ/永久】
[形動][文][ナリ]「とこしえ」に同じ。「驕る眼は—に閉じた」〈漱石・虞美人草〉
と‐ぜん【徒然】
[名・形動]何もすることがなく、手持ちぶさたなこと。また、そのさま。つれづれ。無聊(ぶりょう)。「—の日を退屈そうに暮らしている」〈漱石・虞美人草〉
とて‐シャン
《「とてもシャン」の略》大変美人であること。また、その女性。昭和初期の流行語。
とりい‐は【鳥居派】
浮世絵の一派。鳥居清信を始祖とする。美人画や役者絵にすぐれ、元禄(1688〜1704)初めごろから世襲的に芝居の絵看板・絵本番付を描き、現代まで続いている唯一の流派。
とりげりゅうじょのびょうぶ【鳥毛立女屏風】
正倉院に伝わる屏風の一。六扇からなり、各扇に唐装の婦人を一人配した樹下美人図。天平勝宝8年(756)の東大寺献物帳に記載される。頭髪・着衣・樹木などにヤマドリの羽毛が貼(は)られていたのでこの名...
とんだ茶釜(ちゃがま)
とんだよいもの。とんだ美人。江戸、谷中笠森の茶屋女お仙の美しさに対して言い出された流行語。→笠森お仙
ドラゴン‐フルーツ【dragon fruit】
サボテン科の食用月下美人の一種の果実。果皮は赤く、白い果肉には黒くて細かい種子が散在し、甘味は弱い。レッドピターヤ。
なつ‐むき【夏向き】
1 夏の季節にふさわしいこと。また、そのもの。「—の衣服」 2 夏のころ。夏の間。「是から—は熱苦しくて」〈漱石・虞美人草〉
な‐とり【名取】
1 芸道で、一定の技能を修得し、家元・師匠から芸名を許されること。また、その人。「踊りの—」 2 評判の高いこと。名高いこと。また、その人。「かの偏屈者の—の謹次氏」〈蘆花・思出の記〉 「東西南...
なま‐じい【憖】
[形動][文][ナリ] 1 「なまじ」に同じ。「—に御器量好しだの美人だの云われた丈に」〈蘆花・自然と人生〉 2 そうするのは無理なのにあえてするさま。「物思ふと人に見えじと—に常に思へりあ...