おう【翁】
1 男の老人。おきな。 2 ㋐接尾語のように用いて男の老人の敬称とする。「芭蕉—」「福(ふく)—」「沙(さ)—(=シェークスピア)」 ㋑単独で代名詞のように用いる。「—の伝記を読む」
おう【翁】
[常用漢字] [音]オウ(ヲウ)(漢) [訓]おきな 1 男の老人。おきな。「村翁・老翁・白頭翁・不倒翁」 2 男の老人の敬称。「杜翁(とおう)(トルストイ)・奈翁(なおう)(ナポレオン)」 [...
おきな【翁】
1 年取った男。おじいさん。⇔嫗(おうな・おみな)。 2 老人の自称。「—の申さむことは聞き給ひてむや」〈竹取〉 3 能などに用いる老人の面。おきなめん。 [補説]曲名別項。→翁
おきな【翁】
能で、別格に扱われる祝言曲。翁・千歳(せんざい)・三番叟(さんばそう)の三人の歌舞からなり、正月初会や祝賀能などの最初に演じられる。翁役は白色尉(はくしきじょう)、三番叟役は黒色尉(こくしきじょ...
おきな‐あめ【翁飴】
水飴に寒天・香料などを加えて作った飴。新潟県高田地方の名産。
おきな‐あんどん【翁行灯】
江戸歌舞伎で、顔見世興行の初日などに舞台左右の大臣柱にかけた角形の行灯。
おきなえびす‐がい【翁戎貝/翁恵比須貝】
オキナエビスガイ科の巻き貝。深い海の岩礁底にすみ、貝殻は円錐形で、殻高・殻径とも8〜10センチ。殻口は深く切れ込み、殻表に炎状の赤い模様がある。相模湾から房総沖に産する。近縁の化石種は多いが、現...
おきな‐がい【翁貝】
ソトオリガイ科の二枚貝。潮間帯付近の砂泥底にすむ。貝殻は楕円形で膨らみ、殻長約5センチ。殻は薄く、真珠光沢が強い白色。本州以南に分布。うすぎぬがい。
おきな‐き【翁忌】
《「翁」は松尾芭蕉をさす》松尾芭蕉の忌日、陰暦10月12日。芭蕉忌。桃青忌。時雨忌。おきなの日。《季 冬》
おきな‐ぐさ【翁草】
1 キンポウゲ科の多年草。日当たりのよい山野に生え、高さ約30センチ。全体に長く白い毛が生え、葉は羽状複葉。春、暗赤褐色の花を1個下向きにつける。実は白い毛をもち、風で飛ぶ。根を漢方で白頭翁とい...