しゅちゅう【酒虫】
芥川竜之介の短編小説。大正5年(1916)6月、雑誌「新思潮」に発表。中国、清の時代の伝奇物語集「聊斎志異」に採録された物語「酒蟲」の翻案。
しんげんじものがたり【新源氏物語】
田辺聖子による「源氏物語」の翻案小説。昭和49年(1974)から昭和53年(1978)にかけて「週刊朝日」誌に連載。単行本は昭和53年(1978)から昭和54年(1979)に全5冊を刊行。原作の...
じらいや【自来也/児雷也】
読本・草双紙・歌舞伎などに登場する人物。蝦蟇(がま)の妖術を使い、神出鬼没の活躍をする。中国、宋の沈俶撰(しんしゅくせん)の説話集「諧史」に現れる怪盗の我来也を翻案したもの。
せい‐げき【正劇】
音楽劇や舞踊劇などに対し、せりふ劇。明治36〜39年(1903〜1906)川上音二郎一座が、「オセロ」などの翻案劇にみずから用いた呼称。新派劇の一種で、新劇の萌芽(ほうが)となった。
セイミかいそう【舎密開宗】
江戸後期の翻案化学書。21巻。天保8年(1837)刊の日本最初の化学書。英国人W=ヘンリー原著のドイツ語訳をさらにオランダ語訳した本を宇田川榕庵が訳し、自らの実験や考察を加えたもの。
せんとうしんわ【剪灯新話】
中国の短編小説集。明の瞿佑(くゆう)作。4巻。1378年ごろ成立。文語体の怪異小説集で、日本に入って浅井了意「御伽婢子(おとぎぼうこ)」や三遊亭円朝「牡丹灯籠(ぼたんどうろう)」などに翻案された。
ちえこしょう【智恵子抄】
高村光太郎の詩集。昭和16年(1941)刊。恋愛から、結婚、死別までの、妻智恵子への愛を歌う。 中村登監督による映画の題名。昭和42年(1967)公開。と、佐藤春夫による小説「小説智恵子抄...
ちょうしこじ【趙氏孤児】
中国、元代の戯曲。紀君祥(きくんしょう)の作とされる。春秋時代、一族を皆殺しにされた晋(しん)の趙氏の孤児による復讐の物語に基づく。ボルテールの「中国の孤児」はその翻案。
ちょさく‐けん【著作権】
知的財産権の一。文芸・学術・美術・音楽の範囲に属する著作物をその著作者が独占的に支配して利益を受ける権利。著作物の複製・上演・演奏・放送・口述・上映・翻訳などの権利を含む。著作物が創作された時に...
てん‐じ【点字】
紙面に突起した点を一定の方式で組み合わせて表した、盲人用の一種の表音文字。2行3段計6個の点によって示し、指先で突起に触れて読む。1829年フランスの盲人ルイ=ブライユが考案。日本のものは明治2...