きも‐だましい【肝魂】
《「きもたましい」とも》 1 胆力。気力。きもだま。「貴嬢方(あなたがた)御婦人に対(むか)うと—が縮んで」〈魯庵・社会百面相〉 2 心。「—も身にそはず、あきれたるさまにて」〈平家・三〉
きも‐だめし【肝試し】
人が恐れる場所に行かせるなどして、度胸があるかどうかを試すこと。
きもっ‐たま【肝っ玉/肝っ魂】
「きもだま」の音変化。「—のすわった男」「—かあさん」
きもったまかあさん【肝っ玉かあさん】
日本のテレビドラマ。昭和43年(1968)から昭和47年(1972)にかけて、TBS系列で全3シリーズを放映。東京原宿のそば屋を舞台に、女主人、大正五三子と周囲の人々の姿を描くホームドラマ。脚本...
きもつき‐がわ【肝属川】
鹿児島県、大隅半島中央部を流れる川。高隈(たかくま)山地御岳(おんたけ)(標高1182メートル)の東斜面に源を発し、シラス台地の笠野原を迂回して志布志(しぶし)湾に注ぐ。長さ34キロ。上流部を鹿...
きもつき‐さんち【肝属山地】
鹿児島県、大隅半島南部に広がる山地。北東から南西に約56キロメートル、幅10〜14キロメートル続く。最高点は北東部に位置する甫与志(ほよし)岳の967メートル。山地中ほどの稲尾岳(標高930メー...
きも‐なます【肝膾】
肝を切り刻んでなますにすること。また、そのなます。「わが心にかなはば、用ひん。かなはずは、—につくらん」〈宇治拾遺・一五〉
肝膾(きもなます)を作(つく)・る
《内臓を切り刻むほどの思いをする意》非常に心配する。気をもむ。「—・り、かたづを飲める者もあり」〈盛衰記・四二〉
肝(きも)に染(し)・みる
心に深く感じて忘れない。
肝(きも)に銘(めい)・ずる
心に強くきざみつけて忘れない。肝に銘じる。「ご忠告を—・じて忘れません」 [補説]「肝に命ずる」と書くのは誤り。