一(いち)金(きん)二(に)男(なん)
遊興に大切なものは第一に金で、男振りは二の次である。「色里かよひもその通り、—と申す」〈浮・好色盛衰記〉
いちごいちえ【一期一会】
網野菊による随筆風の小説。昭和41年(1966)、引退興行を終えて向かった四国巡礼の旅先で入水自殺した歌舞伎俳優、8代目市川団蔵への追想。昭和42年(1967)刊行。第19回読売文学賞受賞。
いち‐ざ【一座】
[名](スル) 1 同じ席・場所に座ること。また、それらの人。同席。「祝いの宴に—する」 2 同席の者全部。満座。「—の爆笑を買う」 3 芸能・歌舞伎など興行者の一団体。「—の花形」 4 説法・...
いちざ‐あそび【一座遊び】
遊里で、二人以上の遊客が、各自のあいかたとともに同じ席に集まって遊興すること。「—は如方(にょほふ)めく」〈浄・油地獄〉
いちじょう‐いん【一乗院】
奈良興福寺の門跡(もんぜき)寺院。天禄年間(970〜973)に定昭(じょうしょう)が創建。大乗院と交互に興福寺別当を務めた。明治維新により廃寺。
いちばん‐だいこ【一番太鼓】
1 相撲の興行で、開場を知らせて打つ太鼓。 2 江戸時代、歌舞伎の顔見世興行の初日の八つ時(午前2時ごろ)に打った太鼓。のち興行中の毎早暁に打った。 3 江戸時代、大坂の遊里で門限を知らせる太鼓...
いちばん‐め【一番目】
1 順序の最初。第一番。 2 歌舞伎で、1日の興行の最初の狂言。古くは四番続き・五番続きなどの通し狂言の一番目をさし、のち、1日に2種または数種の狂言を上演する場合の最初のものをさす。一番目狂言...
いちや‐ぎり【一夜切り】
一晩限りの遊興。「—に身を売れば」〈浮・一代女・六〉
いちょう‐かい【銀杏会】
地域ごとに活動する東京大学卒業生の同窓会。東京銀杏会・北海道銀杏会・ニューヨーク銀杏会など。→赤門学友会 [補説]関西東大(とうだい)会・仙台赤門会など、地域によっては銀杏会の名を使わない会も...
いっ‐きょう【逸興】
[名・形動ナリ] 1 特別に興味深いこと。また、そのさま。「この道は、もし四道の間に—のすぐれたるか」〈海道記・序〉 2 ちょっと変わったおもしろみ。また、そのさま。「不思議に思ひて見れば—なる...