のっしり
[副]どっしりとしてこせつかないさま。「立ち振る舞い端手(はで)めかず、—とゆたかなる風俗」〈浮・禁短気・三〉
のっ‐と【祝詞】
《「のりと」の音変化》 1 能で、神仏に祝詞(のりと)として捧げる謡。また、その初めに奏する囃子(はやし)。 2 歌舞伎下座音楽の一。神仏に祈祷(きとう)するとき、大鼓・小鼓・能管で奏する。 3...
の‐どおみ【野遠見】
歌舞伎の大道具で、舞台の背景に使われる書き割りのうち、野原の景色を描いたもの。→遠見
ののみや【野宮】
謡曲。三番目物。源氏物語に取材。六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の霊が現れ、葵(あおい)の上に光源氏の愛を奪われた悲しい思い出を語り、舞をまう。
のび【野火】
大岡昇平の長編小説。昭和27年(1952)刊行。太平洋戦争末期のレイテ島を舞台に、病兵として部隊を追われた主人公の、極限状態の狂気を描く。第3回読売文学賞小説賞受賞。昭和34年(1959)市川崑...
の‐ぶたい【野舞台】
全国の農村にあり、歌舞伎や人形浄瑠璃などを上演する舞台。農村舞台。
のぼ・せる【上せる】
[動サ下一][文]のぼ・す[サ下二] 1 ㋐取り上げて公の場に出す。「話題に—・せる」 ㋑正式に書き記して残す。記載する。「議事録に—・せる」 ㋒料理として出す。「山海の珍味を食膳に—・せる」 ...
のぼりがま【のぼり窯】
久保栄による未完の長編小説。煉瓦(れんが)工場を舞台に、産業構造転換期における人々の葛藤を描く。4部作として構想されたが著者の死により未完。昭和27年(1952)、第1部のみを刊行して終わった。
のみこみ‐すがた【呑み込み姿】
なんでも心得ているように振る舞うこと。知ったかぶりをすること。通人ぶること。「—にて、ここの内へは上られねえの、あそこの内は悪いのと」〈洒・三躰誌〉
のら
仕事もしないで遊び暮らすこと。また、その人。怠け者。放蕩(ほうとう)者。どら。「些異(ちとかわ)って居た偏屈者、それが此頃のような—になって仕舞うたは」〈露伴・椀久物語〉