やよい‐きょうげん【弥生狂言】
江戸時代の歌舞伎で、3月に上演する狂言。また、その興行。宿下がりの御殿女中を当て込み、御殿物などを仕組むことが多かった。京坂では三の替わり。《季 春》
やり‐おどり【槍踊(り)】
大名行列の槍振りの動作を舞踊化したもの。歌舞伎では、元禄期(1688〜1704)に名女形水木辰之助が踊ったものが有名。
や・る【遣る】
[動ラ五(四)] 1 そこへ行かせる。さしむける。送り届ける。「子供を大学へ—・る」「使いを—・る」「手紙を—・る」 2 漕(こ)いだり、走らせたりして進める。「車を—・る」 3 そちらへ向ける...
や‐ろう【野郎】
1 男性をののしりさげすんでいう語。「あの—、ふとい奴だ」「ばかな—だ」 2 前髪をそり落とした若い男。「さてさて利口な—ぢゃな」〈浄・丹波与作〉 3 野郎歌舞伎の役者。「歌舞伎といふ事法度にな...
やろう‐かぶき【野郎歌舞伎】
初期歌舞伎の形態の一。承応元年(1652)若衆歌舞伎が禁止されたあと、前髪をそった野郎頭の役者によって演じられた歌舞伎。
やろう‐じだい【夜郎自大】
[名・形動]《「史記」西南夷伝にみえる話で、昔、夜郎が漢の強大さを知らずに自分の勢力を誇ったところから》自分の力量を知らずにいばること。また、そのさま。夜郎大。「—な振る舞い」 [補説]「野郎自...
やろう‐ぼうし【野郎帽子】
江戸時代、野郎歌舞伎の女形の役者が、前髪をそったあとを隠すために置き手拭(てぬぐ)いをしたのが変化し、帽子のようになったもの。多く紫縮緬(ちりめん)などで作った。
ヤンコー【秧歌】
《(中国語)》中国漢民族の民族舞踊。集団舞踊の部分と、二、三人で演じる簡単な物語の部分からなる。田植え踊りが起源といわれ、現在、中国北方の各省で祝祭日などに広く行われる。秧歌(おうか)。
ゆう‐が【優雅】
[名・形動] 1 しとやかで気品があること。また、そのさま。「—な立ち居振る舞い」 2 俗事から離れて、ゆとりのあること。また、そのさま。「—な生活」
ゆうがお【夕顔】
源氏物語第4巻の巻名。また、その女主人公の名。初め頭中将(とうのちゅうじょう)に愛されて玉鬘(たまかずら)をもうけるが、のち光源氏の寵を受け、ある夜、物の怪(け)に襲われて急死する。
謡曲。...