べんぎ‐ちせきせん【便宜置籍船】
船主が船籍を、税金や船員の資格・労働条件などの面で有利な外国に登録している船。置籍国はリベリア・パナマなどが多く、船主の国籍では米国・ギリシャ・日本など、船種ではタンカーが多い。
ほうしょ‐せん【奉書船】
江戸初期、幕府によって特別に認可された海外渡航船。寛永8年(1631)以後、海外渡航の船は朱印状のほかに老中の奉書を必要とした。同12年鎖国のため廃止。
ほう‐せん【邦船】
日本の船。日本国籍の船。
ほかけ‐ぶね【帆掛(け)船】
帆をかけて走る船。帆ぶね。帆船(はんせん)。
ほくてん‐せん【北転船】
操業海域を日本近海から北太平洋海域に転換した中型底引き網漁船の通称。昭和35年(1960)の漁業政策による。スケトウダラ・カレイなどを漁獲。北洋転換底引き網漁船。北洋転換船。
ほくようてんかん‐せん【北洋転換船】
⇒北転船
ほくようてんかん‐そこびきあみぎょせん【北洋転換底引(き)網漁船】
⇒北転船
ほげい‐せん【捕鯨船】
クジラを捕るための捕鯨砲などを備えた漁船。キャッチャーボート。《季 冬》
ほっこく‐かいせん【北国廻船】
江戸時代、蝦夷(えぞ)地や東北・北陸地方と大坂・兵庫などを西廻り航路で結んだ廻船。主に北国の海産物を上方(かみがた)で売却し、塩・酒・雑貨などを仕入れて北国で売却した。北前船。
ほっこく‐ぶね【北国船】
中世末期から江戸中期にかけ、日本海海域で活躍した大型廻船。平底で船首がまるく、舷側に垣立(かきたつ)がない。順風でないときは櫂(かい)で漕いだ。のち、帆走性能や経済性に優れる弁才船(べざいせん)...