ちぬ‐の‐うみ【茅渟海】
和泉(いずみ)と淡路の間の海の古称。現在の大阪湾一帯。
ちの【茅野】
長野県中部の市。諏訪湖の南東にあり、蓼科(たてしな)山南西麓を占める観光地。寒天の製造が盛ん。人口5.6万(2010)。
ちの【茅野】
姓氏の一。 [補説]「茅野」姓の人物茅野蕭々(ちのしょうしょう)茅野雅子(ちのまさこ)
ちの‐し【茅野市】
⇒茅野
ち‐の‐わ【茅の輪】
夏越(なご)しの祓(はらえ)に用いる。チガヤまたはわらで作った大きな輪。くぐると疫病をまぬがれるとされる。あさじのなわ。すがぬき。《季 夏》「子を連れて—を潜る夫婦かな/大江丸」
ち‐ばな【茅花】
チガヤの花穂。つばな。
ち‐ふ【茅生】
一面にチガヤの生えている所。茅原(ちはら)。「浅茅原(あさぢはら)—に足踏み心ぐみ我(あ)が思ふ児らが家のあたり見つ」〈万・三〇五七〉
ち‐まき【粽/茅巻(き)】
1 《古くはチガヤの葉で巻いたところから》米や米粉・葛粉の餅(もち)を笹や葦(あし)の葉で三角や細長い円錐状に包んで蒸したもの。5月5日の端午の節句に食べる習慣は、屈原が汨羅(べきら)に入水した...
つ‐ばな【茅花】
チガヤの花穂。また、チガヤの別名。《季 春》「おそろしき迄穂に出る—かな/子規」
つばな‐か・す【茅花かす】
[動サ四]《茅花の穂のようにする意》綿などをつまみひろげ、ほぐして柔らかにする。また転じて、気分を解きほぐす。心をなごませる。「これを布子へ入れて、余ったを—・して襟巻にして」〈伎・天羽衣〉