ごくじゅう‐あくにん【極重悪人】
この上もない悪人。極悪人。「上人は遉(さすが)に、此の—をも捨てなかった」〈菊池寛・恩讐の彼方に〉
さい‐か【才華】
はなやかに外に現れた才能。また、すぐれた才能。「少年時代に、十分な—を輝したあの人が」〈菊池寛・無名作家の日記〉
さい・する【賽する】
[動サ変][文]さい・す[サ変]神仏にお礼参りをする。また、賽銭をあげて、神仏を礼拝する。「宇佐八幡宮に—・して」〈菊池寛・恩讐の彼方に〉
サクリファイス
(犠牲)柳田邦男によるノンフィクション。副題「わが息子・脳死の11日」。平成7年(1995)刊行。自殺を図った息子の脳死から腎提供に至る11日間を記録した作品。著者には本作を含むノンフィクショ...
さん‐かい【参会】
[名](スル) 1 会合に参加すること。「受賞記念のパーティーに—する」 2 よりあい。集会。会合。「今日の—に、この珍書を持っている者は、自分一人だと思うと」〈菊池寛・蘭学事始〉 3 遊里で遊...
し‐かん【死諫/屍諫/尸諫】
死をもって主君に忠告すること。「腹をかっ切って—を進めるのが、臣下としての本分じゃ」〈菊池寛・忠直卿行状記〉
しばてんえのきもんじょ【しばてん榎文書】
田岡典夫の短編小説。同人誌「月刊随筆博浪沙」の昭和16年(1941)2月号に掲載。菊池寛に評価され、その助言を受けて改稿した「しばてん榎」が同年6月号の「オール読物」に掲載された。
しょうこんさいいっけい【招魂祭一景】
川端康成の短編小説。大正10年(1921)4月、「新思潮」誌に発表。靖国神社の祭礼を描いた作品で、菊池寛らに認められ、文壇に進出するきっかけとなった。
しょう‐さつ【蕭殺】
[ト・タル][文][形動タリ]もの寂しいさま。特に、秋の末の、草木が枯れてもの寂しいさま。「—として一糸の生気も認めぬ枯色の…芝生は」〈風葉・下士官〉 「君前には—たる気が漂うた」〈菊池寛・忠直...
しょう‐しゃ【瀟洒/瀟灑】
[形動][文][ナリ]すっきりとあか抜けしているさま。俗っぽくなくしゃれているさま。「—な身なり」「—な洋館」
[ト・タル][文][形動タリ]
に同じ。「稍肉落ちて—たる姿ではあるが」〈菊池...