もえ‐わた・る【萌え渡る】
[動ラ四]草木が一面に芽吹く。ことごとく芽ぐむ。「—・る草木もあらぬ春辺には」〈宇津保・春日詣〉
もやし【萌やし/糵】
《「も(萌)やす」の連用形から》穀類などの種子を光を当てずに発芽させたもの。ふつう大豆・緑豆など豆類のものをさし、食用にする。
もやしっ‐こ【萌やしっ子】
もやしのようにひょろひょろ伸びて体力のない子供。
もや・す【萌やす】
[動サ五(四)]芽が出るようにする。もやしを作る。「大豆の芽を—・す」「いとど嘆きの芽を—・すと」〈かげろふ・下〉
も・ゆ【萌ゆ】
[動ヤ下二]「も(萌)える」の文語形。
もよ‐ぎ【萌葱/萌黄】
「もえぎ」の音変化。「君が春蚊屋は—に極りぬ/越人」〈去来抄〉