はる‐たで【春蓼】
タデ科の一年草。畑や湿地に生え、高さ30〜60センチ。茎は紅紫色、葉は長楕円形で表面に黒斑がある。春、紅紫色の萼(がく)をもつ白い小花を穂状につける。はちのじたで。
ほ‐たで【穂蓼】
タデの、花穂が出たもの。タデの花。《季 秋》「甲斐がねや—の上を塩車/蕪村」
ほん‐たで【本蓼】
ヤナギタデの別名。
ぼんとく‐たで【ぼんとく蓼】
タデ科の一年草。水辺に生え、高さ約70センチ。茎は紅紫色で節が膨らむ。葉は広披針形で黒斑がある。秋、淡紅色の小花を穂状にまばらにつける。ヤナギタデに似るが、葉に辛味はないので「ぼんとく」(愚か者...
またたび【木天蓼】
マタタビ科の落葉性の蔓植物(つるしょくぶつ)。山地に自生。葉は広卵形で互生し、上部についた葉は白変する。夏、梅に似た白い花を下向きにつけ、なつうめともいう。実は長楕円形で先がとがり、黄色に熟す。...
みず‐たで【水蓼】
[名]カワタデのこと。ヤナギタデの変種で、水中に生える。 [枕]穂状に花が咲くところから「穂」または地名の「穂積」にかかる。「みてぐらを奈良より出でて—穂積に至り」〈万・三二三〇〉
やなぎ‐たで【柳蓼】
タデ科の一年草。水辺に生え、高さ40〜60センチ。柳に似て細長い葉を互生し、鞘(さや)状の托葉(たくよう)をもつ。夏から秋、白い小花をまばらな穂状につける。葉に辛味があり、香辛料とする。ほんたで...