くろうど【蔵人】
《「くらひと」の音変化》 1 蔵人所(くろうどどころ)の職員。もと皇室の文書や道具類を管理する役であったが、蔵人所が設置されて以後は、朝廷の機密文書の保管や詔勅の伝達、宮中の行事・事務のすべてに...
くろうど‐どころ【蔵人所】
平安初期に設置された令外(りょうげ)の官。天皇と天皇家に関する私的な要件の処理や宮中の物資の調達や警備などをつかさどった。平安中期以後に職制が整い、別当・蔵人頭(くろうどのとう)・蔵人・出納・小...
くろうどどころ‐の‐べっとう【蔵人所別当】
蔵人所の長官。殿上人(てんじょうびと)および蔵人所の職員を統轄した。殿上別当。蔵人の別当。
くろうど‐の‐ごい【蔵人の五位】
六位の蔵人が6年の任期が満ちて五位に叙せられ、欠員がなくて殿上を下った者。
くろうど‐の‐とう【蔵人頭】
別当の次に位する蔵人所の官職。定員2名で、一人は弁官から、一人は近衛府の官人から採用され、頭弁(とうのべん)、頭中将(とうのちゅうじょう)と称した。貫首(かんじゅ)。
くろうど‐まち【蔵人町】
蔵人の詰め所。校書殿(きょうしょでん)の西、後涼殿(こうろうでん)の南にあった。蔵人所町屋。
ざ‐おう【蔵王】
「蔵王権現」の略。 宮城県南西部、刈田(かった)郡の地名。蔵王山の東の登山口。 「蔵王山」の略。
ざおう‐おんせん【蔵王温泉】
山形市南東部、蔵王山の中腹にある温泉。泉質は含鉄泉・含アルミニウム泉・硫黄泉・酸性泉など。
ざおう‐こくていこうえん【蔵王国定公園】
宮城・山形両県境にまたがる蔵王山を中心とする国定公園。立石寺(りっしゃくじ)や名取川の二口(ふたくち)峡谷などが含まれる。スキー場・温泉が多い。
ざおう‐ごんげん【蔵王権現】
修験道における最高の礼拝対象で、金峰山寺(きんぷせんじ)蔵王堂の本尊。役(えん)の行者が金峰山で衆生救済のために祈請して感得したと伝える。像は右足を高く踏み上げ、右手に三鈷杵(さんこしょ)を振り...