あまのかるも【海人の刈藻】
平安末期から鎌倉初期にかけて成立した物語。4巻。作者不詳。権大納言と藤壺の女御との悲恋を描く。 大田垣蓮月(おおたがきれんげつ)の歌集。明治3年(1870)発表。閑雅な詩境が平明に歌われている。
あま‐も【甘藻】
アマモ科の多年草。砂の多い浅い海底に群生。根茎に甘みがある。茎は扁平で枝が分かれ、淡緑色。葉は線形で長さ0.5〜1メートル。初夏、へら状のさやの中に雄花と雌花が交互に並んでつく。葯(やく)は黄色...
いばら‐も【茨藻】
イバラモ科の一年草。湖や池沼の水中に生え、長さ30〜60センチ。茎は硬く、もろい。よく枝分かれし、葉は線形で、3枚が輪生。雌雄異株。夏から秋、葉の付け根に小花をつける。
うみ‐ひるも【海蛭藻】
トチカガミ科の常緑多年草。海底の砂地に生える。茎は白色で横にはい、長い柄のある小判形の葉が出る。普通は雌雄異株。花は目立たない。
うめばち‐も【梅鉢藻】
バイカモの別名。
えび‐も【海老藻/蝦藻】
ヒルムシロ科の多年草。池や流水中に群生。全体に緑褐色で、葉は細長く、縁が波状に縮れる。初夏、水中で、淡黄褐色の小花を穂状につける。
えんせき‐そう【円石藻】
ハプト植物に属する藻類の一群。表面が、円形の炭酸カルシウムの結晶や有機質の鱗片で覆われる。海洋における主要な植物プランクトンであり、世界中に広く分布する。円石藻類。
おお‐ふさも【大房藻】
アリノトウグサ科の水生の多年草。池沼や水路などに生える。葉は羽状に細く裂けて輪生する。春から初夏にかけて白い小花をつけるが、地下茎でも繁殖する。ブラジル原産。日本では特定外来生物。
おき‐つ‐たまも【沖つ玉藻】
沖の美しい藻。「靡(なび)く」の序詞として多く用いられる。「わたつみの—のなびき寝む」〈万・三〇七九〉
かい‐そう【海藻】
海に生える藻類の総称。アオサなどの緑藻、コンブなどの褐藻、テングサなどの紅藻類をさすことが多い。