雪(ゆき)を回(めぐ)ら・す
《「回雪(かいせつ)」を訓読みにしたもの》風が雪を吹き回す。転じて、舞衣の袖を翻して舞う。美しい舞の形容。「舞へる身は—・して」〈菅家文草〉
ゆ‐ぐ【湯具】
1 昔、入浴の際、身につけた衣服。湯帷子(ゆかたびら)。 2 女性の腰巻き。湯文字(ゆもじ)。ゆまき。「—も本紅(ほんもみ)の二枚がさね」〈浮・胸算用・一〉
ゆ‐こう【衣桁】
「いこう(衣桁)」の音変化。「—に…小袖かけてあるゆゑ」〈黄・艶気樺焼〉
ゆ‐だち【結裁】
装束の袖付けの脇を縫わずにあけておくこと。また、その部分。「何色にか色ある御衣(おんぞ)どもの—より多くこぼれ出でて」〈大鏡・伊尹〉
ゆ‐とり【湯取り】
1 入浴後、からだのしずくをぬぐい取るためにつける衣。ゆかた。 2 「湯取り飯」の略。 3 船中の淦(あか)をくみ取る器。あかとり。あかとりしゃく。〈和名抄〉
ユニタード【unitard】
胴の部分から足首にかけて、ひと続きの生地で覆われた、伸縮性のあるぴったりした衣服。レオタードに足首までのストッキングがつながったもので、袖がついているものもある。
ゆ‐まき【湯巻(き)】
1 古代・中世、貴人の入浴に奉仕する女官が、湯にぬれるのを防ぐために衣服の上から腰に巻いた裳(も)の一種。多くは白い生絹(すずし)を用い、のちには模様のあるものも用いた。いまき。 2 入浴の際に...
ゆら
[副]「ゆらら1」に同じ。「足玉も手玉も—に織るはたを君が御衣(みけし)に縫ひもあへむかも」〈万・二〇六五〉
ゆるし‐いろ【許し色/聴し色】
平安時代、だれでも着用を許された衣服の色。紅色・紫色の淡い色など。ゆるしのいろ。→禁色(きんじき)「—のわりなう上白(うはじら)みたる一かさね」〈源・末摘花〉
ゆる・ぶ【緩ぶ/弛ぶ】
《「許す」と同語源。古くは「ゆるふ」》 [動バ四] 1 「ゆるむ1」に同じ。「箏の琴のいたう—・びたるを」〈狭衣・二〉 2 「ゆるむ2」に同じ。「心安き独り寝の床にて—・びにけりや」〈源・末摘...