ばん‐え【蛮絵/盤絵】
1 鳥獣・草花などの形を丸く図案化した文様。近衛の随身の褐衣(かちえ)、舞楽の装束、調度などに用いられた。 2 (蛮絵)「南蛮絵」の略。
ひき‐ごし【引(き)腰】
女房装束の裳(も)の大腰の左右に取り付け、後ろに長く引き垂らした2本の飾りひも。
ひさご‐ばな【瓠花】
1 瓠1の花。 2 上代、15、6歳の少年が、瓠の花にかたどった髪を額に束ねた髪形。「年少児(わらはみこ)の年十五、六の間は—す」〈崇峻紀〉 3 瓠の花にかたどった造花。髪飾りとし、左右に分かれ...
ひた‐あお【直青】
[名・形動ナリ]一面に青いこと。真っ青なこと。また、そのさま。「随身も皆—なる装束をして」〈今昔・二八・二一〉
ひだり‐まえ【左前】
1 相手から見て、左の衽(おくみ)を上に出して和服を着ること。普通の着方と反対で、死者の装束に用いる。ただし、女性の洋服類は左前に仕立てる。 2 運が傾くこと。経済的に苦しくなること。左向き。「...
ひとえ‐ぎぬ【単衣】
公家男女の装束の下に肌着として用いた裏のない衣。平安末期に小袖肌着を着用するようになると、その上に重ねて着た。地質は主に綾や平絹で、綾の文様は菱(ひし)、色は紅・白・青など。
ひ‐の‐そうぞく【昼の装束】
束帯をつけること。また、その姿。束帯姿。宿直(とのい)装束に対していう。ひのよそい。
ひ‐の‐よそい【昼の装ひ】
「昼(ひ)の装束(そうぞく)」に同じ。「更衣たち、皆—し」〈宇津保・内侍督〉
ひょう‐もん【平文/評文】
1 (平文)漆器の加飾法の一。金銀などの薄板を文様に切って漆面にはり、漆で塗り埋めてから、その部分を研ぎ出すなどして文様を表す。奈良時代に唐から伝わり、平安時代に盛行。ひらもん。 2 装束に用い...
ひら‐しょうぞく【平装束】
石帯(せきたい)の代わりに布の帯を用いた束帯装束。ひらそうぞく。