死(し)ぬ者(もの)貧乏(びんぼう)
生きていれば、よい目を見ることもあるので、死んだ者がいちばん損であるということ。
駟(し)の隙(げき)を過(す)ぐるが如(ごと)し
《「礼記」三年問から》時の流れは、4頭立ての馬車が走り過ぎるのを、戸のすきま越しにのぞき見るようなものである。月日がたちまちに過ぎていくことのたとえ。
し‐の‐じ【しの字】
女性の髪の結い方の一。髷(まげ)の後ろの形が、横から見ると「し」の字に似ているところからいった。江戸時代、大名家などの下働きの女中などが結った。しの字上げ。しの字髷(わげ)。
しのぶ‐やま【信夫山】
福島市中心部の北方にある山。現在は市街地に囲まれ、市民の憩いの場となっている。標高275メートル。[歌枕]「—忍びて通ふ道もがな人の心のおくも見るべく」〈伊勢・一五〉
しば【屡】
[語素]動詞の上に付いて、動作・作用が何度も繰り返し行われる意を表す。しきりに。たびたび。多く「しばたたく」「しば立つ」「しば鳴く」「しば見る」などの形で用いる。「清き川原に千鳥—鳴く」〈万・九二五〉
しば・みる【屡見る】
[動マ上一]しばしば見る。たびたび見る。「あからひくしきたへの児(こ)を—・みれば人妻故に我(あれ)恋ひぬべし」〈万・一九九九〉
しび・る【痱る】
[動ラ四]大小便などを少しずつもらす。また、物を少しずつ出す。「不器用な水鉄砲を見るやうに—・らずとも」〈洒・美地の蠣殻〉
しみ‐じみ【染み染み/沁み沁み】
[副] 1 心の底から深く感じるさま。「世代の違いを—(と)感じる」「親の有難さが—(と)わかる」 2 心を開いて対象と向き合うさま。「友と—(と)語り合う」 3 じっと見るさま。「—(と)自分...
し‐もく【指目】
[名](スル)指さして見ること。注目すること。「重罪を犯せしが如くに、世人これを—し」〈中村訳・自由之理〉
しも‐の‐よもぎ【霜の蓬】
霜にあって枯れている蓬。乱れた白髪のたとえ。「見るもうしむかふ鏡の秋の影おとろへまさる—は」〈続後拾遺・雑下〉