かけ‐ことば【掛け詞/懸け詞】
一つの言葉に同時に二つの意味をもたせる修辞法。「立ち別れいなばの山の峰におふるまつとし聞かば今帰り来(こ)む」〈古今・離別〉の歌で、「いなば」に「立ち別れ往(い)なば」と「因幡(いなば)の山」の...
かさね‐ことば【重ね言葉/重ね詞】
1 意味を強めるために、同じ言葉、または同じ意味の言葉を重ねて用いること。また、その言葉。「降りに降る」「仮庵(かりほ)の庵(いほ)」の類。 2 言葉の遊戯で、語頭に同じ音のつく言葉をまちがえず...
かざし‐ことば【翳し詞】
忌み詞の一。俳諧などで、正月三が日の間に、物の名を忌み、呼びかえて使う言葉。「雨」を「おさがり」、「寝る」を「いねつむ」、「おきる」を「いねあぐ」という類。
かみ‐の‐ことば【神の言】
1 キリスト教で、神の啓示の意。聖書とそれに基づく説教をいう。 2 人間となった神の子イエス=キリスト。→ロゴス
き‐ことば【季詞/季言葉】
「季語」に同じ。
きょう‐ことば【京言葉/京詞】
京都の人の話す言葉。優美な言葉とされた。京都弁。
くち‐ことば【口言葉/口詞】
1 話し言葉。口頭語。「我々の—は省略が最も自由で」〈柳田・国語の将来〉 2 「言葉」を強調した言い方。「—たたかずと、早う連れていなっしゃれ」〈浄・女舞衣〉
くに‐ことば【国言葉】
1 その国で使われている言語。その国の共通語・公用語。国語。 2 その人の故郷で使われている言葉。方言。国なまり。
くり‐ことば【繰(り)言葉】
言いにくい文句を、早口に誤りなく繰り返して言って、その度数の多いほうを勝ちとする遊戯。
くるわ‐ことば【郭詞/郭言葉】
江戸時代、遊里で遊女たちが用いていた言葉。「ありんす」「ざんす」など。里言葉。遊里語。