こ‐ふどき【古風土記】
和銅6年(713)の元明天皇の詔によって編集された諸国の風土記。後世のものと区別していう語。→風土記
こまづかいのにっき【小間使いの日記】
《原題、(フランス)Le Journal d'une femme de chambre》ミルボーによる小説。1900年刊行。
こんちゅうき【昆虫記】
《原題、(フランス)Souvenirs entomologiques》ファーブルの記録文学。10巻。1879〜1910年刊。自伝的回想を交え、魅力的な文体で昆虫の行動と生活を綿密に記録したもの。
ご‐き【御記】
「ぎょき(御記)」に同じ。
ご‐き【誤記】
[名](スル)あやまって書くこと。書きあやまり。「—を訂正する」「あて名を—する」
ごくちゅうき【獄中記】
《原題、(ラテン)De Profundis》ワイルドの獄中手記。1905年刊。男色事件のため投獄された著者が悲哀の美しさ、キリスト受難の意味などを述べたもの。原題は「深き淵より」の意。
ごくちゅう‐き【獄中記】
投獄されている人が書いた手記。 [補説]書名別項。→獄中記
ごぜんぎけいき【御前義経記】
浮世草子。西沢一風作。元禄13年(1700)刊。8巻8冊。義経伝説を下敷きに、主人公が諸国の遊里を遍歴しながら色道の研鑽(けんさん)を積んでいくさまを描く。
ごばんたいへいき【碁盤太平記】
浄瑠璃。時代物。二段。近松門左衛門作。宝永7年(1710)大坂竹本座初演。赤穂義士のあだ討ちを脚色したもの。
ごんき【権記】
平安中期、権大納言藤原行成の日記。正暦2年(991)から寛弘8年(1011)までの分が残っているが、ほかに若干の逸文がある。藤原道長時代の史料として重要。行成卿記。