た‐ばかり【謀り】
1 思いめぐらすこと。思案。工夫。「鍵なければ、開くべき—をしつつ」〈宇津保・蔵開上〉 2 だますこと。また、はかりごと。謀略。「この女の—にや負けむとおぼして」〈竹取〉
たばかり‐ごと【謀り事】
はかりごと。謀計。謀略。「博打(ばくち)責められ困(こう)じて、かの—を申す」〈宇津保・忠こそ〉
た‐ばか・る【謀る】
[動ラ五(四)] 1 計略をめぐらしてだます。たぶらかす。「敵を—・る」 2 計画・方法などを思いめぐらす。工夫する。「子安貝とらむと思しめさば—・り申さむ」〈竹取〉 3 相談する。「いかがすべ...
はかり‐い・ず【謀り出づ】
[動ダ下二]だまして連れだす。「東山に湯わかしたりとて、人を—・でて」〈今昔・二六・一七〉
はかり‐ご・つ【謀つ】
[動タ四]《名詞「はかりごと」の動詞化。古くは「はかりこつ」》 1 はかりごとをめぐらす。「舎利弗に会ひて秘術を相競(くら)べん事を—・つ」〈今昔・一・九〉 2 だます。あざむく。「人に追はれ、...
はかり‐ごと【謀】
《「計り事」の意。古くは「はかりこと」》物事がうまくゆくように、前もって考えた手段・方法・計画。また、計略。もくろみ。「—をめぐらす」「—を練る」「—は密なるを良しとす」
謀(はかりごと)は密(みつ)なるを良(よ)しとす
計略は秘密にしなければ成功しない。はかりごとは密なるをもって良しとす。
はか・る【計る/量る/測る/図る/謀る/諮る】
[動ラ五(四)]《「はか」に活用語尾の付いたもの》 1 (計る・測る・量る) ㋐ある基準をもとにして物の度合いを調べる。特に、はかり・ゲージなどの計測機器で測定する。「体温を—・る」「距離を—・...
ぼう【謀】
[常用漢字] [音]ボウ(漢) ム(呉) [訓]はかる たばかる はかりごと 〈ボウ〉 1 あれこれと手段を講ずる。計画する。はかりごと。「謀将・謀臣/遠謀・権謀・参謀・深謀・知謀・無謀」 2...
ぼう‐いん【謀印】
にせの印をつくること。また、にせの印。