ちょう‐りゅうどう【超流動】
液体ヘリウムが、絶対零度に近い極低温のもとで、粘性を失って毛細管中を抵抗なく流れる特異な現象。
ちょう‐りんかい【超臨界】
核分裂連鎖反応が臨界を超えた状態。中性子の発生量が消失量を上回る状態で、時間とともに核分裂の数が増えていく。臨界超過。
ちょうりんかいあつけいすいれいきゃく‐こうそくろ【超臨界圧軽水冷却高速炉】
超臨界圧水冷却方式を採用した高速炉。第四世代原子炉の一つとして開発が進められている。SCFR(supercritical water cooled fast reactor)。
ちょうりんかいあつけいすいれいきゃく‐ろ【超臨界圧軽水冷却炉】
⇒超臨界圧水冷却炉
ちょうりんかいあつすいれいきゃく‐ろ【超臨界圧水冷却炉】
冷却材に超臨界水を用いる原子炉。約250気圧の圧力をかけ、セ氏約500度の高温で運転するため、高い熱効率を達成できる。第四世代原子炉の一つとして熱中性子炉(スーパー軽水炉)と高速炉(超臨界圧軽水...
ちょうりんかい‐じょうたい【超臨界状態】
物質の相を圧力・温度を変数にして図示した状態図における、臨界点を超えた圧力・温度の状態。気体と液体の中間的な性質をもつ。この状態にある物質を超臨界流体という。特に水の場合は超臨界水といい、工業的...
ちょうりんかい‐すい【超臨界水】
《supercritical water》水をセ氏374度、218気圧の高温高圧にした状態。温度・圧力ともに臨界点に達した状態で、水は液体とも気体とも区別がつかない性質を帯びる。有機物の溶媒とし...
ちょうりんかい‐ちねつしげん【超臨界地熱資源】
超臨界地熱発電での利用が見込まれる地熱資源。海洋プレートが海水を伴って陸地の下に沈み込み、マグマとなって上昇する部分をさし、マグマに由来する水分が、超臨界状態の水として存在すると考えられている。
ちょうりんかい‐ちねつはつでん【超臨界地熱発電】
地下深くマグマに熱せられた超臨界水を利用する地熱発電。質量当たりのエネルギーが高く、通常の雨水などに由来する地熱発電に比べて数倍程度、発電効率が良いと考えられている。次世代の再生可能エネルギーと...
ちょうりんかい‐ちゅうしゅつ【超臨界抽出】
超臨界状態にある物質を用いて各種成分の抽出を行うこと。超臨界状態の二酸化炭素(超臨界炭酸ガス)は強力な溶解力をもつため、コーヒーの脱カフェイン、天然原料からの香料や医薬品の成分の抽出などに実用さ...