やた‐がらす【八咫烏】
1 日本神話で、神武天皇の東征のとき、熊野から大和へ入る山中を導くため天照大神(あまてらすおおみかみ)から遣わされた烏。新撰姓氏録は、鴨県主(かものあがたぬし)の祖である賀茂建角身命(かもたけつ...
や‐だいじん【矢大神/矢大臣】
1 神社の随身門(ずいじんもん)に安置してある2体の神像のうち、向かって左方の神像の俗称。⇔左大神。→随身門 2 《姿が1に似ているところから》居酒屋で、空樽(あきだる)に腰掛けて酒を飲むこと。...
やだいじん‐もん【矢大神門】
神社の随身門の俗称。
や‐だね【矢種】
1 箙(えびら)などに入れて身につけている矢。「—のある程こそ防ぎけれ」〈平家・八〉 2 矢。「飛び来る—を受け流し」〈浄・鎌田兵衛〉
やっこ【奴】
[名]《「やつこ」の音変化》 1 下僕。しもべ。「生きて再び恋愛の—となり」〈福田英子・妾の半生涯〉 2 江戸時代、武家の中間(ちゅうげん)。頭を撥鬢(ばちびん)に結い、鎌髭(かまひげ)を生や...
やつがれ【僕】
[代]《「やつこ(奴)あれ(吾)」の音変化という。古くは「やつかれ」》一人称の人代名詞。自分をへりくだっていう語。上代・中古では男女を通じて用いたが、近世以降は、男性がやや改まった場で用いるのに...
やつ‐くち【八つ口】
女性または子供用の着物の脇明き。袖付けの下の脇縫いを縫い合わせずにあけてある部分。身八つ口。
や‐つ‐こ【臣/奴】
《「家つ子」の意》 [名] 1 古代の最下級の隷属民。財物として売買・譲渡の対象となり、労働に使役された者。家族を構成することができなかった。奴婢(ぬひ)。「住吉(すみのえ)の小田を刈らす児—...
やつ‐さがり【八つ下がり】
「八つ過ぎ1」に同じ。「昼は心まかせの楽寝して、—より身を拵(こしら)へ」〈浮・一代女・六〉
やつし【俏し/窶し】
1 身をやつすこと。また、やつした姿。 2 おしゃれをすること。また、その人。「さてこそ一方ならぬ御—と見たるも」〈紅葉・不言不語〉 3 「俏し方(がた)」「俏し事」の略。