うち‐わ【団扇】
《「打ち羽」の意という》 1 あおいで風を起こす道具。ふつう、細く削った竹の骨に紙や絹を円形に張って作る。《季 夏》「もてなしの—の風のやや及ぶ/汀女」 2 軍配団扇(ぐんばいうちわ)のこと。 ...
団扇(うちわ)を上(あ)・げる
相撲で、行司が勝った力士に軍配団扇を上げる。転じて、競争者を比較して、いずれかをすぐれていると認める。軍配を上げる。「今回は若手のアイデアに—・げたい」
うみ‐ほおずき【海酸漿/竜葵】
海産の巻き貝の卵嚢(らんのう)。なぎなた状、軍配状など種々の形状があり、ホオズキと同じように口の中で鳴らして遊ぶ。特に、テングニシの団扇(うちわ)状のものをいう。《季 夏》「妹が口—の赤きかな/虚子」
かえ・る【返る/反る】
[動ラ五(四)] 1 表であったものが裏になったり、上であったものが下になったりして、ものの向き・位置が反対になる。裏がえる。ひるがえる。ひっくりかえる。「裾が—・る」「軍配が—・る」「漢文を下...
かち‐なのり【勝(ち)名乗り】
1 相撲で、行司が勝った力士のしこ名を呼んで、その方へ軍配をあげること。「—を受ける」 2 競争や戦いなどで勝ちを宣言すること。「即日開票で早々と—を上げた」
ぎょう‐じ【行司】
1 相撲で、力士を立ち合わせ、勝負を判定する役。また、その人。 2 「行事4」に同じ。 [補説]行司1の階級と軍配の房・菊綴じの色階級色立行司 木村庄之助総紫立行司 式守伊之助紫白三役格朱幕内格...
くち‐ごわ【口強】
[名・形動ナリ] 1 強く言い張ること。また、言葉つきの荒々しいさま。「物も覚えぬ山伏かな、判官かと思せば、—に返事し給ふ」〈義経記・七〉 2 馬の口取りのむずかしいこと。馬の性質が荒く御しにく...
ぐん‐ばい【軍配】
[名](スル)《「ぐんぱい」とも》 1 「軍配団扇(うちわ)」の略。 2 軍勢を配置し指揮すること。「備へなき賊の軍兵、一戦に滅ぶべし。とくとく—し給へ」〈読・弓張月・残四〉 3 商売上の駆け引...
ぐんばい‐うちわ【軍配団扇】
1 相撲の行司が、両力士の立ち合いや勝負の判定を指示するのに用いるうちわ形の道具。軍配。 2 中世末から近世、武将などが用いた指揮用の具。鉄・皮・木などでうちわ形に作り、日・月・二十八宿などを描...
ぐんばい‐なずな【軍配薺】
アブラナ科の越年草。葉は細長い楕円形。春から夏、白い小花を総状につける。実は扁平で広い翼をもち、形が軍配うちわに似る。