じせつ‐たいしょうぐん【持節大将軍】
古代、朝廷から節刀を与えられて、辺境の反乱を鎮定するために派遣された軍団の総指揮官。鎮定する対象により、征隼人・征夷・征東などを冠してよばれた。持節大使。
じゅう‐てき【戎狄/戎翟】
《古代中国で、西方の蛮人を戎、北方の蛮人を狄といったところから》辺境の民族や外国人を卑しんでいう語。戎夷(じゅうい)。
せい‐じゅ【征戍】
辺境におもむいて守ること。また、その兵士。
せかいしゅうまつせんそう【世界終末戦争】
《原題、(スペイン)La guerra del fin del mundo》バルガス=リョサの長編小説。1981年刊。19世紀末のブラジルに現れた説教者とその使徒たち、彼らを殲滅(せんめつ)しよ...
せつど‐し【節度使】
1 中国、唐・五代の軍職。初めは辺境警備のための軍団の統率者であったが、安史の乱後は国内の要地にも置かれ、諸州を管轄して兵政・民政・財政を任され、強力な権限をもつようになった。宋初に廃止。藩鎮。...
せんてい‐こう【選帝侯】
中世ドイツで、神聖ローマ皇帝を選挙する特権をもった諸侯。1356年発布の金印勅書で、マインツ・ケルン・トリーアの各大司教、ボヘミア王・ライン宮廷伯(プファルツ伯)・ザクセン公・ブランデンブルク辺...
ちゅう‐げん【中原】
1 野原の中央。 2 辺境に対して、天下中央の地。また、天下。 3 政権を争う場。また、競争の場。 中国で文明の興った黄河中流域の平原地帯をいう。現在の河南省・山東省・山西省の大部分と、河...
つち‐ぐも【土蜘蛛】
1 ジグモの別名。 2 古代、大和朝廷の命に従わず、異民族視された辺境の民の称。 [補説]曲名別項。→土蜘蛛
と‐ご【都護】
1 中国の官名。軍隊を指揮して辺境を守護・統治する官で、漢代に設置された西域都護府に始まる。唐代は都護府の長官。 2 按察使(あぜち)の唐名。
とご‐ふ【都護府】
中国で唐代に、西域その他の辺境地を治めるために置かれた機関。安東・安南・安西・安北・単于(ぜんう)・北庭の6府があった。