こんごう‐れい【金剛鈴】
金剛杵(しょ)の一端に鈴を取り付けたもの。密教の法具の一。振り鳴らして仏・菩薩(ぼさつ)の注意を喚起し、歓喜させる楽器。鈴(れい)。
こん‐じ【金字】
金泥(こんでい)で書いた文字。写経などに用いた。きんじ。
こん‐じき【金色】
黄金の色。きんいろ。
こんじき‐せかい【金色世界】
金色の世界。文殊菩薩(もんじゅぼさつ)の浄土をいう。
こんじき‐どう【金色堂】
内部を金箔(きんぱく)などで飾った阿弥陀堂。極楽浄土を象徴する。 岩手県西磐井(にしいわい)郡平泉町の中尊寺にある藤原清衡(ふじわらのきよひら)・基衡(もとひら)・秀衡(ひでひら)3代の廟堂...
こんじきやしゃ【金色夜叉】
尾崎紅葉の小説。明治30〜35年(1897〜1902)発表。明治36年(1903)新続編を発表、未完。主人公間貫一(はざまかんいち)は、許婚(いいなずけ)の鴫沢宮(しぎさわみや)が富に目がくら...
こんじ‐ちょう【金翅鳥】
「迦楼羅(かるら)」に同じ。
こん‐じん【金神】
陰陽道(おんようどう)で祭る方位の神。金気の精で、この神がいる方位に向かって土木を起こしたり、移転・出行・嫁取りをしたりすることを忌む。
こんじん‐の‐まび【金神の間日】
1年のうち、金神の方角に対して、物事をしても差し支えないという日。春は丑(うし)、夏は申(さる)、秋は未(ひつじ)、冬は酉(とり)の日とする。
こんせい‐じん【金精神/金勢神】
金属・石・木などで男根にかたどったものや、それに形の似た自然石を神体として祭った神。