びた‐ぜに【鐚銭】
「びたせん」に同じ。「—壱文も残らぬ身代」〈滑・膝栗毛・発端〉
ふ‐せん【布銭】
古代中国で使われた鋤(すき)の形を模した青銅貨幣。刀銭に先行して使用された。春秋戦国時代に韓・魏・趙で鋳造された。布貨。布幣。布。
ふだ‐せん【札銭】
1 江戸時代、振り売り許可の札を受けたときに納めた金銭。 2 「木戸銭(きどせん)」に同じ。「諸見物の—を売りけるに」〈浮・永代蔵・四〉
ふほん‐せん【富本銭】
日本で鋳造された銭貨の一。日本書紀天武天皇12年(683)に記載があり、和同開珎よりも古くからある銅銭とする説もあるが、大量に流通していた証拠はない。富夲銭(ふとうせん)。
ふろ‐せん【風呂銭】
銭湯の入浴料。湯銭。
ぶ‐せん【夫銭】
鎌倉時代から江戸時代にかけて、夫役(ぶやく)の代わりに納めさせた金銭。夫金(ぶきん)。ぶぜに。
ぶんきゅう‐せん【文久銭】
文久永宝の通称。
ぶんじ‐せん【文字銭】
江戸時代、寛永通宝銭のうち、寛文8年(1668)から発行されたものの称。京都方広寺の大仏をこわして鋳造され、裏に「文」の字が刻されていた。文銭。
ぶん‐せん【分銭】
中世、田畑にかかる米・絹などの年貢に代わって納めた銭貨。
ぶん‐せん【文銭】
「文字銭(ぶんじせん)」に同じ。