おり‐かがみ【折り屈み】
《腰やひざを折ってかがむ意から》立ち居振る舞い。行儀作法。「三つ指づきの—が、こんな中でも打ち上がる」〈鏡花・歌行灯〉
おりづる【折鶴】
泡坂妻夫の短編小説。昭和62年(1987)発表。縫箔(ぬいはく)職人の男と、かつての恋人の再会が招く悲劇を描く。昭和63年(1988)、第16回泉鏡花文学賞受賞。
おりめ‐だか【折(り)目高】
[名・形動] 1 衣服の折り目が、くっきりと高く現れていること。また、そのさま。「同一色(おなじいろ)の無地の袴、—に穿(は)いたのが」〈鏡花・草迷宮〉 2 立ち居振る舞いのきちんとしていること...
おりゃら◦します
[連語]《動詞「おりゃる」の未然形+尊敬の助動詞「します」》 1 「ある」の尊敬語で、補助動詞的に用いる。…でいらっしゃる。「清水の観音は、妻観音に—◦します」〈虎明狂・瞽女座頭〉 2 「ある」...
おりゃ・る
[動ラ四]《「おい(入)りある」の音変化》 1 「行く」「来る」の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「いざさらば行かう。—・れ—・れ」〈虎清狂・猿座頭〉 2 「ある」「居る」の尊敬語。おありに...
オリンポス‐さん【オリンポス山】
オリンポスのこと。 火星表面にある楯状火山。高さ27キロメートル、裾野の直径550キロメートル。山頂部に長径80キロメートル、短径60キロメートルのカルデラがある。地球上の望遠鏡からは白く...
おわさ・う【御座さふ】
[動ハ四]《「おわしあう」の音変化》 1 複数者の「ある」「居る」「行く」「来る」の尊敬語。(人々が)いらっしゃる。「この—・ふ人々に…聞かせたてまつらむ」〈大鏡・序〉 2 (補助動詞)(人々が...
おわ・す【御座す】
[動サ変] 1 「ある」「居る」の尊敬語。存在する人を敬う。いらっしゃる。おいでになる。「昔、太政大臣(おほきおほいまうちぎみ)と聞こゆる—・しけり」〈伊勢・九八〉 2 ものの所有者を敬って、そ...
おわそう・ず【御座さうず】
[動サ変]《動詞「おはさふ」の連用形にサ変動詞「す」の付いた「おはさひす」の音変化。動作主は、多く複数》 1 (人々が)いらっしゃる。「いま二所も、にがむにがむ各(おのおの)—・じぬ」〈大鏡・道...
おん‐とう【穏当】
[名・形動] 1 おだやかで無理がないこと。また、そのさま。「取り扱いに—を欠く」「—な処置」 2 すなおでおとなしいさま。「何でも此のあたりに評判の美(い)い女で、それで優しくって、—で、人柄...