やぐら‐おとし【櫓落(と)し】
1 要塞(ようさい)の櫓を突き崩すのに用いる柄の長い槍(やり)。長柄の槍。 2 男子の髪の結い方の一。もと幕内力士の結ったもので、鬢(びん)・髱(たぼ)を十分に張り出したもの。
や‐げん【薬研】
1 漢方医などが生薬を粉末にするのに用いる金属製の器具。細長い舟形で、中央がV字形にくぼんでいるもの。中に生薬を入れ、円板形の車に通した軸を両手でつかみ、前後に回転させて押し砕く。くすりおろし。...
や‐さか【八尺】
《「さか」は長さの単位》長いこと。また、その長さ。「我が嘆く—の嘆き」〈万・三二七六〉
やさか‐どり【八尺鳥】
[枕]潜水して長い息をする水鳥の意から、「息づく」にかかる。「—息づく妹(いも)を置きて来ぬかも」〈万・三五二七〉
やさかに‐の‐まがたま【八尺瓊勾玉/八尺瓊曲玉】
大きな曲玉。一説に、多くの玉を長い緒に貫き輪にしたもの。上代、身につけて飾りとした。「此の神、奉迎(むかへまつ)りて瑞(みづ)の—を進以(たてまつ)る」〈神代紀・上〉
三種の神器の一。天照大...
やしゃ‐びしゃく【夜叉柄杓】
スグリ科の落葉小低木。深山の古木などに着生する。葉は腎円形で縁にぎざぎざがあり、長い柄をもつ。4、5月ごろ5弁花が咲き、萼(がく)が花びらより大きく、淡緑白色。実は緑色で丸く、腺毛が密生。天梅(...
やす【簎/矠】
漁具の一。長い柄の先に数本に分かれた鋭い鉄をつけ、魚介を突いて捕らえるもの。
やた【八咫】
《「やあた」の音変化。「あた」は尺度の単位名》大きいこと。また、長いこと。「—がらす」「御佩刀(みはかし)の—の剣(つるぎ)の」〈播磨風土記〉
や‐だけ【矢竹/箭竹】
1 矢の竹の部分。矢柄(やがら)。篦(の)。 2 (矢竹)イネ科の植物。山野に生え、茎は高さ約4メートル、直径約1センチで、節から枝を出し、先に披針形の葉を数枚つける。葉の裏面は白い。夏、緑色の...
やっ‐と【漸と】
[副] 1 長い時間や労力を費やして実現・成立するさま。ようやく。「苦心のすえ—勝った試合」 2 足りてはいるが、余裕のないさま。かろうじて。「家族を—養えるだけの給料」