うこん‐の‐たちばな【右近の橘】
紫宸殿(ししんでん)の南階下の西方に植えた橘。平安時代、右近衛府がこの橘から南を陣としたところからいう。→左近の桜
うしろ‐づめ【後ろ詰め】
1 先陣に続く後続の軍勢。予備として後方に配置する陣立て。ごづめ。「千葉屋の寄せ手かしこを捨てて、ここの—を仕(し)つと覚ゆるぞ」〈太平記・九〉 2 敵軍の背後から攻めること。うしろぜめ。ごぜめ...
うじがわ‐の‐せんじんあらそい【宇治川の先陣争い】
寿永3年(1184)木曽義仲と源義経が宇治川で相対したとき、義経方の佐々木高綱・梶原景季(かじわらかげすえ)が、源頼朝から与えられた名馬生唼(いけずき)・磨墨(するすみ)で先陣を争った故事。
うた‐がき【歌垣】
1 古代、求愛のために、男女が春秋2季、山や市(いち)などに集まって歌い合ったり、踊ったりした行事。東国では嬥歌(かがい)という。 2 奈良時代には、踏歌(とうか)のこと。→踏歌 [補説]人々が...
うち‐い・ず【打ち出づ】
[動ダ下二] 1 広々とした所に出る。「田子(たご)の浦ゆ—・でて見ればま白にそ富士の高嶺に雪は降りける」〈万・三一八〉 2 さっと出る。「谷風にとくる氷のひまごとに—・づる波や春の初花」〈古今...
うち‐いた【打(ち)板】
1 廊下と廊下の間に橋のように渡す歩み板。 2 牛車(ぎっしゃ)に乗り降りするときに、簀(す)の子の板敷きから車に渡す板。 3 鷹匠(たかじょう)が鷹の糞(ふん)を受けるのに用いる板。 4 地面...
うち‐こみ【打(ち)込み】
1 たたいて中へ入れること。「杭(くい)の—」 2 物事に熱中すること。また、人にほれこむこと。「仕事への—はすさまじい」 3 剣道などで、相手に打ってかかること。柔道では、相手と組んで一方が続...
うち‐こ・む【打(ち)込む】
[動マ五(四)] 1 上から強くたたいて中へ入れる。「くぎを—・む」 2 ㋐球技で相手の陣などに球を打って入れる。「ライトスタンドに—・む」 ㋑(「撃ち込む」「射ち込む」とも書く)弾丸や矢を発射...
うち‐まく【内幕】
1 内側に張る幕。特に、陣所で外幕(とまく)の内側に張った幕。半幕。小幕(こまく)。 2 外からは見えない内輪の事情。内情。内実。「政界の—を暴く」「—をさらけ出す」
うま‐じるし【馬印/馬標】
戦陣で用いた標識の一。大将の乗馬の側に立てて、その所在を示す目印としたもの。