かげ【陰/蔭/翳】
《「影」と同語源》 1 物に遮られて、日光や風雨の当たらない所。「木の—で休む」 2 物の後ろや裏など、遮られて見えない所。裏側。「戸の—に隠れる」「月が雲の—にかくれる」 3 その人のいない所...
かげ‐うた【陰唄】
歌舞伎で、幕開きのときや役者が出入りするときなどに、舞台下手の黒御簾(くろみす)の内で三味線に合わせてうたう歌。下座唄(げざうた)。
かげ‐うら【陰裏/蔭裏】
日光の当たらない所。影裏(えいり)。
翳(かげ)があ・る
表に現れてはいないが、陰気な感じがする。「笑顔だがどことなく—・る」→陰(かげ)5
かげ‐ぐち【陰口】
その人のいない所で、悪口を言うこと。また、その悪口。かげごと。「—をたたく」
かげ‐こ【陰子/蔭子】
1 人知れずこっそりと目をかけてかくまう子。「そでかけて言はぬ先より人知れず君が—になりねとぞ思ふ」〈相模集〉 2 「陰間(かげま)」に同じ。「大坂の色さわぎ、天職より十五(かこひ)まで買ひあげ...
かげ‐ごと【陰言】
かげぐち。「奉公人に—を利(き)かれるのも辛し」〈紅葉・二人女房〉
かげ‐しばい【陰芝居】
1 拍子木・どらなどの鳴り物入りで、役者の声色(こわいろ)だけで芝居の一場面を演じる芸。江戸末期、隅田川の納涼船の中で見世物として流行。 2 陰で画策すること。
かげ‐ぜりふ【陰台詞/陰科白】
無声映画で、弁士が陰で画面の人物に代わってしゃべった台詞(せりふ)。
かげ‐ぜん【陰膳】
旅行などで不在の人のために、家族が無事を祈って供える食膳。「毎日—を据える」