たわれぐさ【多波礼草】
江戸後期の随筆。3巻。雨森(あめのもり)芳洲著。寛政元年(1789)刊。和漢古今の故事などを、雅俗折衷体で記したもの。
たんきまんろく【耽奇漫録】
江戸後期の考証随筆。20集(20冊)。山崎美成(よししげ)序・跋。文政7〜8年(1824〜1825)成立。美成のほか谷文晁(ぶんちょう)や曲亭馬琴らが、好古・好事の者の会合「耽奇会」に持ち寄った...
たんだいしょうしんろく【胆大小心録】
江戸後期の随筆。3巻。上田秋成著。文化5年(1808)成立。自伝や人物評・国学・和歌など、広い分野にわたる論評を収録。
だんねんのうみから【断念の海から】
石原吉郎の随筆集。昭和51年(1976)刊行。著者の生前に刊行された最後の随筆集となった。
ちくまがわのスケッチ【千曲川のスケッチ】
島崎藤村の随筆小品集。大正元年(1912)刊。千曲川のほとり、長野県小諸(こもろ)地方の風土と、そこに生きる人々の生活を寸描したもの。
ちていき【池亭記】
平安中期の随筆。前中書王兼明(さきのちゅうしょおうかねあきら)親王著。天徳3年(959)成立。小亭での、悠々自適の老年の心境を漢文体で記したもの。
平安中期の随筆。慶滋保胤(よししげのやすた...
ちゃばなし【茶話】
薄田泣菫の随筆集。大正4年(1915)から昭和5年(1930)にかけて新聞・雑誌に連載したコラムをまとめたもの。第1集は大正5年(1916)刊行。「後の茶話」「新茶話」など続編も多数ある。
ちゅうかめいぶつこう【中華名物考】
中国文学者、青木正児による随筆集。昭和29年(1954)刊行。
ちゅうかん‐よみもの【中間読(み)物】
総合雑誌などで、論文と小説の中間のものとして扱われる読み物。随筆・ノンフィクションなど。
ちゅうこ‐ぶんがく【中古文学】
日本文学史において、平安時代に成立した文学。仮名文の使用とそれに伴う国風の貴族文学を中心とする。「もののあわれ」を主潮とする優美な情趣を理念とし、後世の日本人の美意識に大きな影響を与えた。古今和...