とう‐ざん【逃竄】
逃げ隠れること。「トスカは—の貧士に食を与え」〈荷風・濹東綺譚〉
とく【匿】
[常用漢字] [音]トク(慣) [訓]かくす かくまう 隠して現さない。隠れる。「匿名/隠匿・竄匿(ざんとく)・潜匿・蔵匿・秘匿」
なま・る【隠る】
[動ラ四]《「なばる」の音変化》隠れる。「難波の小江(をえ)に廬(いほ)作り—・りて居る葦蟹(あしがに)を」〈万・三八八六〉
にげ‐かくれ【逃(げ)隠れ】
[名](スル)逃げ隠れること。「—しないで対決する」
にげ‐ば【逃(げ)場】
逃げ隠れるのに都合のよい場所。避難する場所。また、逃げ道。「—を失う」
ぬわ・る【縫はる】
[動ラ下二]周りのものにまぎれるように隠れる。「とある畔(くろ)のかげに—・れ伏し」〈太平記・九〉
はい‐かく・る【這ひ隠る】
[動ラ下二]這うようにしてこそこそと隠れる。ひそみ隠れる。「世離れたる海づらなどに—・れぬるをりかし」〈源・帚木〉
ハイド【hide】
隠れること。隠れる所。特に狩猟の際や野生動物の観察のときの、隠れ場。
はい‐まぎ・る【這ひ紛る】
[動ラ下二]身を低くして隠れる。こっそり隠れる。「いづくに—・れて、かたくなしと思ひゐたらむ」〈源・空蝉〉
は‐がく・る【葉隠る】
[動ラ下二]草木の葉のかげに隠れる。「なみたてる木々の梢に—・れて耳のまもなし蝉の声々」〈丹後守為忠百首〉